車両保険を使って車を修理する時!
損しない為に、何に気をつけて修理依頼をした方が良いのか?
疑問にすら思わずに損をしてしまっている方に向けて、プロからの助言をいたします。
ボルボの車両保険を使用した修理を例にしてご説明いたしますので
ぜひ参考にしてください。
車両保険・損傷状態
ボルボのリヤドア・リヤフェンダーが大きく歪んでしまっています。
この画像だけで判断すると、
ドア・フェンダー共に板金修理で問題ないのではないかと判断いたします。
車の価値から判断すると、全ての鉄板パネルにおいて、板金で修理する方が車の価値的には良い事が多くあります。
板金にする判断基準
- 板金修理でも問題なく新品パネル同様に復元できるから!
- 交換にしてしまったら、事故車扱いになってしまうから!
交換にする判断基準
- 板金修理だと、多少の歪みや凹みが残ってしまう可能性があるから!
- 交換にしても、事故車扱いにならないから!
上記の判断から、ボルボの損傷を画像で見る限りではドア・フェンダー共に板金修理と判断いたします。
「いや!ちょっと待ってください!」
なんと!
リヤドアを開けてみると、ドアの内側まで損傷しています!
- これは交換になってしまうかも?
- 交換にした方が良いかも?
これも先ほどの判断基準でお話しすると!
ドアの歪みや凹みがプロから見たら残ってしまうかもしれないし、ドアを交換しても事故車扱いにはならない!
(お客様から見たら分からない事が多いですが!)
しかも!
リヤフェンダーの内側が、リヤドアが押された事によって一緒に凹んでしまっています。
こうなると、完全に交換の方が良いという判断になります。
リヤフェンダーを板金修理する時に、凹んでいないリヤドアを使って合わせながら修理する事が、リヤフェンダーを綺麗に修理する為には必要になります。
もし損傷があるドアで合わせてリヤフェンダーの高さを調整すると、どれが合っていて、どこが合っていないのかが、全て技術者の感に頼るしかありません。
もちろん車両保険を使わずに実費で修理依頼する場合は、その技術者の感を頼りにして板金修理しますが、車両保険を使うのであれば、感というリスクをとる必要性がないと判断いたします。
佐藤自動車では、経験20年以上のプロが何人もいますので、ご安心してお預けいただけますが、その感だけを信じて修理するのは私は違うと思っています。
自信を持って作業する事は必要ですが、それは過剰ではいけないと思うわけです。
お客様の愛車を修理しているわけですから、より慎重に!より臆病に!修理する必要があると考えています。
これを車を物と思ってしまうと、この発想が生まれないと思っておりますので、この気持ちを大切に修理に取り組んでいます。(^ ^)
参考、「車両保険を使う時!損しない為に知っておきたい等級のお話し」
車両保険・板金/交換
ボルボのリヤドアを交換して、リヤフェンダーを板金修理した画像です。
「え!リヤドア交換してる?」
と思われたかもしれませんが、
新品ドア(無塗装パネル)も車体色と同じ黒色ですので同化してしまっていますが、よく見ていただくと、色はまだ塗ってないのが分かると思います。
リヤフェンダーに関しては、
内側も結構凹んでいたのがお分かり頂けると思いますが、これを新品のリヤドアに合わせて引っ張り出して板金修理していきました。
これが、
歪んでいるドアを技術者の感だけで修理をして、そのドアに合わせてフェンダーを板金修理するのは、少しリスクがある事だとお分かり頂けるのではないでしょうか?
もちろん実費修理であれば、佐藤自動車の技術力にお任せいただき、板金修理で問題ありませんのでご安心ください。(^ ^)
車両保険を使用する場合に限ってのお話てです!
リヤフェンダーは交換せずに板金修理する理由
それは、
リヤフェンダーを交換してしまうと事故車扱いになってしまいまので、できる限り交換より修理の方がお車の価値的には良いのです。
リヤフェンダーを交換するには結構大変で、ボルトで止まっている訳ではなく、鉄板を切った貼ったして取り付けて行くのです。
「それは事故車でしょ!」
と感じますよね(^ ^)
車両保険・塗装
先ほどもお話したように、ドアには色が塗装されていませんので、ドア全体を裏側まで塗装をしていきます。
この裏側に「ガラス」「モーター」などを交換ドアから移植していき、内張りをつけて行くのです。
「このような事なんて考えた事もないですよね!」
私もこの業界にいなければ、
「ドアは全部部品が付いていて、それを取り付けるだけでしょ!」
と思っていたと思います。
でもそんな簡単な事ではなく、結構技術力が必要とされる作業なのです。
交換の場合も修理工場選びは慎重にお願いいたします(^ ^)
参考、「車のドアをなぜ交換にしたのか!知って損なし交換の基準」
リヤフェンダーも塗装をした画像です。
佐藤自動車では、
完全密閉式のブースで塗装をしていますので、より綺麗に仕上げる事ができます。
風の流れ・温度などを一定に保つ事により、良い仕上がりになり、新車の様なツヤ感を再現できるのです。
塗料にも気を使っておりまして、
佐藤自動車では欧州車専用の「スタンドックス塗料」を使用して塗装しております。メーカー指定塗料に指定されている高級塗料です。
佐藤自動車は「スタンドックスマイスター」の資格を取得しております。
車両保険・完成
交換したドアと一緒に撮った画像です。
車両保険を使用して交換する場合は、
「交換しましたよ!」
と証明する画像を保険会社への提出が必要になります。
参考、「車両保険を使う時。修理ではなくパーツ交換した方が良い理由!」
まとめ
思っていた通り良い仕上がりに完成できました。
車両保険を使用する時には、上記で話してきた事に少し気をつけて見てください!
- どこを交換したら事故車になってしまうのか?
- どこは修理したほうが良いのか?
- どこまでは修理できるのか?
など見積りを担当する者に聞いたほうが良いと思います。
ぜひ参考にしていただき、損のないように作業依頼をしてください(^ ^)
参考、「車の傷や凹み修理!なぜ工場によって修理代が違うの?その理由」
車両保険を使う時には佐藤自動車にご相談ください。
こんな凹みも修理できるの?
ディーラーに行ったら交換と言われて高額の見積もりになってるんだけど安く修理できる?
短い期間で修理したいんだけど対応してくれる?
保険で修理したほうが得なのか損なのかが分からないんだけど教えてくれる?
などなど、何でもお気軽にご相談下さい。
分かりやすく丁寧にご相談に乗らせていただきます。