今回は、トヨタ・MIRAIのガラスコーティング施工をご紹介します。
ガラスコーティングをかけるとお車がどこまで綺麗になるのか、ぜひ参考にしていただければと思います。
動画版もありますので、ぜひ併せてご覧ください。
目次
トヨタ・MIRAIの現状確認
まずは、トヨタ・MIRAIの状態を確認したいと思います。
こちらは、まだ洗車もしておらず、完全に何も手が入っていない状態です。
今回のお客様は、「新車の時にコーティングをしたけれど、そこから数年経っているのでしっかりと綺麗な状態に戻したい」というご希望でした。
お車の表面は、かなり水垢がたまっており、小さな傷がいっぱいついている状態です。
お客様によれば、「洗車をしても、思ったように綺麗にならない」とのことでした。
洗車をすれば、ある程度の汚れは取れます。
しかし、表面の雨染みや小傷などは、お車をただ洗うだけでは取ることはできません。
上からスポットライトで照らすと、表面についた小さな傷が見えてきます。
照明が当たっているところを見ていただくと、かなり傷が入っているのがお分かりいただけるかと思います。
こういった傷は洗車だけでは取れないため、しっかりと磨きをかけて取っていくことになります。
それではさっそく、洗車をやっていきたいと思います。
高圧洗浄/純水使用
まずは、高圧洗浄機を使って、車についている汚れやホコリを落とします。
隙間につまった砂埃なども、すべて洗い流していきます。
普通に洗車するだけでは、ドアの内側などに入り込んでいる汚れは取れません。
そこで、高圧洗浄機を使って、洗い残しがないようにしっかりと綺麗にしていきます。
鉄粉・油分・雨染み除去
高圧洗浄機でで汚れやホコリ等流し終わったら、お車にこびりついている「鉄粉・油分・雨染み」を落とします。
頑固な汚れは、溶剤を使って溶かして落としていきます。
磨きをかけていくにあたって、鉄粉や油分、雨染みが残ったままだと、お車の素地の状態が確認できません。
そのため、溶剤を使って、エンブレムなど細かい隙間まで綺麗にしていきます。
お車を素肌の状態にする、というイメージです。
すっぴん状態にしないと、本当の表面の状態がわからないので、この工程は大事です。
鉄粉・油分・雨染み除去は、時間をかけてやらせていただいております。
お車の大きさにもよりますが、だいたい3時間ぐらいかけて、綺麗にしていきますね。
洗車だけして磨きをかけてるという会社さんも多いですが、当社・佐藤自動車では、汚れは完璧に除去してからコーティングをかけたい、と考えています。
表だけではなく、ドアの中のほうまで油分汚れがこびりついていますので、念入りに綺麗にしていきます。
内側もコーティングをかけさせていただくので、素肌状態にしないと、コーティング剤がしっかりつきません。
そのため、丁寧に作業することが大切です。
ホイールにも鉄粉がついていることが多いため、しっかりと汚れを落とします。
足回りが綺麗じゃないと、お車そのものも綺麗に見えません。
目立つところから目立たないところまで、手を抜かないよう、心がけてやらせていただいています。
洗浄後・傷・くすみ等の確認
洗車が終わり、すっぴん姿にさせていただいたところになります。
汚れをすべて落としたので、傷がよく見えるようになりました。
ライトを当てると、表面がくすんでいるのがお分かりいただけるかと思います。
側面やトランクもかなりくすんでいました。
「くすみ」というのは、表面が汚れているとか曇っているということではありません。
細かい傷がついていることによって、くすんで見えます。
外に出て、太陽の下のでお車を見ると、くすみによって「あまり綺麗じゃない」「新車と違う」という印象になるわけですね。
くすんでいるお車でも、磨きをかけることによって、新車以上のツヤ感が出ていきます。
研磨・ポリッシュ1回目
ここから、いよいよ磨き作業に入っていきます。
窓ガラスなどに傷がつかないよう、マスキングテープを貼って守ってから、作業を始めます。
今回は、2回に分けて、磨き(ポリッシュ)をおこないます。
まず最初は、目の粗いコンパウンド(研磨剤)を使って、深い傷を取っていきます。
深く入っている傷は、目が細かいコンパウンドでは取れません。
そこで、粗いコンパウンドと粗いバフを使うわけです。
深い傷が取れたら、次に細かい傷を落としていく、という流れとなります。
今回の磨トヨタ・MIRAIは、およそ12時間かけて磨かきました。
長年に渡って蓄積していった傷がありましたので、しっかり時間をかけてやらせていただきました。
もっと目の粗いコンパウンドを使えば、もっと簡単に落とすこともできますが、お車の塗装薄くしてしまいます。
塗装を守りながら綺麗にするということを心がけておりますので、時間をかけてでも、丁寧に作業をさせていただいております。
ルーフに関して、トヨタのMIRAIは「ピアノグラフ」と呼ばれる、真っ黒の塗装がされています。
傷がよく目立つため、この部分に関しては、3回磨きをかけていて細かい傷まですべて取りました。
当社・佐藤自動車では、お車の色によって磨き方を変えています。
MIRAIは、パールが入っていたり、ピアノブラックだったりという形でしたので、3回に分けて磨きました。
トランク/磨き前後の傷確認
次は、トランクになります。トランクにはかなり傷がついていました。
磨き前と磨き後の比較をご覧いただければと思います。
ライトを当てると、傷が多くついているのが見てとれます。
左側にはこのように傷がいっぱいあります。
一方、磨いた右側は傷がなくなり、かなり綺麗になっているのがお分かりいただけるかと思います。
研磨・ポリッシュ1回目
こちらは、反対側のドアになります。
ライトを当てながら磨くと、かなり傷が取れていっているのがお分かりいただけるかと思います。
磨いているのが上側で、下側はまだ磨いていません。傷の差、くすみの差がはっきりと出ます。
時間をかけて磨いていくことによって傷がなくなり、表面のくすみがなくなっていく、ということになります。
細かい箇所/研磨・ポリッシュ
大きいパネルの磨きが終わったので、細かいところを磨いていきます。
大きいポリッシャーでは入らないため、ミラーやピラーといった部分は、小さいポリッシャーで磨いていきます。
工具も使い分けることによって、狭くて細かいところまで、シャキッと綺麗になるわけですね。
磨き・ポリッシュ2回目
次は、磨き(ポリッシュ)の2回目になります。
粗いコンパウンドを使って深い傷を取ったあと、一番目が細かいコンパウンドとバフを使って綺麗にします。
一回一回ライトで確認しながら、磨き残しがないかをしっかりと見ていきます。
磨くほどに、どんどんツヤから出てきますよ。
ドアハンドル周りやモールも、小さいポリッシャーを使って綺麗にしていきます。
ボンネットにも仕上げのポリッシュをかけます。
面積が大きい部分は、小さいポリッシャーで磨くのはよくないですね。
大きいポリッシャーで磨くことによって、全体的に綺麗になります。
これで、磨きは完了です。
ガラスコーティング施工
磨きが終わったら、ガラスコーティングに入っていきます。
今回のコーティングは「3層コーティング」といい、その名のとおり、3層に分かれています。
今は2層目のコーティングをかけているところですね。
ガラスコーティングも塗りムラがないように、スポットライトを当てて何度も何度も確認しながら、しっかりやっています。
1回、2回、3回と、道具を変えながら、かなり念入りにやらせていただいております。
ムラがあるとそこでかなり汚く見えてしまうので、慎重に施工していきます。
トップコート施工
ガラスコーティングが終わったら終わり、ではありません。
次に、トップコートをかけます。オーバーラッピングコートや、犠牲膜と呼ぶこともあります。
ガラスコーティングを傷つけず、長持ちするためにトップコートを塗っていくわけです。
この3層に分かれている、というのが素晴らしく良いポイントです。
2層目でかなり固めて、3層目で犠牲になってもらう。
メンテナンスの時に層を入れ替えてあげることによって、お車の綺麗さが続くということになります。
トップコートがあるガラスコーティングは、かなりオススメしております。
ガラスコーティングに傷をつけず、劣化もさせないからです。
こちらも、塗り残しがないよう、何度も何度もウエス(布)を変えながら、念入りやらせていただきます。
トップコートはかなり光沢が出ますので、どんどんツヤがアップしていきます。
一番最初の状態と比べると、この時点で、かなりピカピカになっています。
磨きをかけて傷を消すだけでもツヤがでますが、その上にコーティングをかけることによって、またさらにツヤがアップしていくわけですね。
表面が終わったら、内側もコーティングをかけていきます。
溶剤で汚れを落とした部分もしっかりコーティングをすることで、汚れが付きにくくなるので、洗車がしやすくなります。
ガラスコーティング完成
ガラスコーティングが完成しました。
ご覧いただくと、かなり綺麗になっているのがおわかりいただけるかと思います。
はじめの洗車が終わって素肌にした状態のくすみ感と、今の状態を比べていただくと、ツヤがアップしています。
お車の価値がアップするんじゃないか、というくらい綺麗になっています。
お客様にお渡しするとき、「かなり綺麗になりすぎて乗って帰るのが怖いな」とおっしゃっておりました。
それほど綺麗になった、ということですね。
質の高いガラスコーティングであれば、ぜひ当社・佐藤自動車にお任せください!
コーティングのことであれば、何でもご相談いただければ、大変嬉しく思います。
お問い合わせをお待ちしております。