音声でもご紹介してますので、聴きながら記事を見ると分かりやすいです(^ ^)

鮮やかな黄色が目を引く、遊び心とマッチョな雰囲気が絶妙なバランスのジープ。

もともとジープはアウトドアというか悪路を走り抜けるために生まれた車ですが、カラーが黄色になるだけで見た目もポップになり、街中にとけ込むオシャレな車に大変身しています！

だから、リアドアに線や凹みが出来てしまったら、修理したくなると思うんです。

アウトドアや悪路にしか使わないのなら、少しくらいのキズや凹みは「仕方ないか～」で終われますが、、、

こんなにキレイな黄色のジープですと、
少しのキズや凹みも元通りにして走りたいはず。

そこで今回紹介します「黄色のジープ」に出来てしまった左リアドアの「2本の線」と「凹み」修理の内容をご覧ください(^^)

ジープ・左リアドアとガーニッシュ損傷状態

上の画像を見ていただくとわかりますが、左リアドアに2本の線が入っています。

特に目立っているのは、黒い部分の「ガーニッシュ」と呼ばれるところ。

ただ、ガーニッシュは塗装されていない部品なので、
無理に塗装して修理するよりも「交換」した方が安くなります！

そして、塗装していない部品へ無理に塗装しても、結局はキレイにはなりませんから、プロの視点から見ておすすめできるのは「交換」なんです。

で、次の画像をご覧ください。ガーニッシュについている線の前方方向をよく見ると、、、
大きくはないですが、黄色のドア部分に線が入っています。

ガーニッシュへキズがついたとき、
左リアドアにも接触してキズがついてしまったようです(>_<)

そして、もう一つ、左リアドアのキズ部分を、よ～く見ると、、、

残念なことに、少し凹みが出来ているんです(>_<)

ということは、黒い部分のガーニッシュは交換。

鉄板で出来ている黄色の左リアドア部分は凹みがありますので、板金して塗装。

これがプロのおすすめする最適な修理内容になります！

塗装にこだわるからここまで外します

この画像は、さっそく左リアドア部分に出来た凹みを板金した状態です。

まずここでプロの仕事かどうか注目してもらいたいのが、ドアハンドル部分です。

画像を見ていただくとわかりますが、
ドアハンドルを完全に外しています。

板金するところから離れていますから、
関係なさそうに思いますが、塗装するときドアハンドルを外しておくことで、キレイに塗装できるので、この段階で外しています！

こういった先読みも職人だからこそできる手順ですし、
よその工場だと「面倒だからそのままで」と思われそうなことも、
佐藤自動車は仕上がりにこだわっていますから、一手間、二手間掛けさせてもらっています。

さらに、、、

ここは画像でお見せ出来ないのが残念なのですが、
左リアドアを板金して形を整えていくとき、少しずつドアの形を整えながら、新品のガーニッシュを取り付けて調整しています(^^)/

• 左リアドアの凹んでいる部分を板金して整える。
• 新品のガーニッシュを取り付けて高さを確認する。
• 新品のガーニッシュを取り外す。
• また、左リアドアの凹んでいる部分を板金して整える。
• 新品のガーニッシュを取り付けて高さを確認する。
• 新品のガーニッシュを取り外す。

これを何度も繰り返して、新車と同じようになるまで凹んでいる部分の高さを戻していきます(^^)

板金して、取り付けて、外して、板金して・・・。

よその工場だと、ほとんどの場合、面倒だからやりたがらないと思います(>_<)

でも、ここできちんとやっておくと、
仕上がりが全然違いますし、他の人が見ても「新車」と同じにしか見えないという(^^)/

本物の職人だからこそ、こだわってできる「魔法」みたいな技術だと思います！

ジープ・左リアドアの凹みと線の修理

これは塗装する前に下地処理をしているところです。

ですから、色はまだ黄色じゃありません。

この下地処理剤を「サフェーサー」と呼びますが、佐藤自動車ではここにもこだわっています！

といいますのも、下地処理剤がよくないと、せっかく板金で形を新車のように整え、新車と同じ塗料を使って塗装しても、塗料がドアの鉄板に吸い込まれて「枠」が出てきたり、「跡」が浮き出てきたりして修理したのが台無しになるんです。

あなたも目にされたことがあるかもしれませんが、ドア部分の形や色は合っているのに、何となく「枠」や「跡」らしきものが見える車。

こういうのは、下地処理剤があまり良くないため、見えてしまっていることが多いです。

ですから、このようなことが起こらないためにも、
佐藤自動車では見えない部分にも大いにこだわって、鉄板への吸い込みを防止するサフェーサーを一手間かけて塗装しています(^^)サフェーサーを塗装して、少～し削って形を整えています。

ここでも職人の技で、少しの高さの違いも見逃さずに形を整えておきます。

では、次に黄色の塗装へ入っていきます。

「キレイな黄色だからこそ」ジープの左リアドアは一枚塗装がおすすめ

この画像は、黄色の塗装を行う直前の状態です。

黄色じゃない部分（サフェーサーが使われている部分です）を見てもらうと、一つ前の画像より薄くなっていることがわかるでしょうか。

これ、先ほどもお話しましたように、下地処理剤であるサフェーサーの形を整えるために削った結果なんです！

ここまで形を整えるためには、手で研いでいきますので、職人の手の感覚がすべてということになります(*^^)v

機械で「ガァー」とできるようにも思いますが、
やっぱり個体差がありますから、そこも含めて職人の技術が必要になってきます！

この技術も佐藤自動車が、遠方からのお客様にも選んでもらえている理由だと思います(^^)

次の画像をご覧ください。リアドアにあった凹みとキズの場所を思い出してください。

ざっくり言うと、2カ所でしたよね。

そして、ガーニッシュ側にあっただけですよね。

でも、ドア一枚塗装しています。

人によっては、
「あの小さいキズで、なぜ一枚塗装するの？」と疑問をもたれるかもしれません。

「たくさん塗装して儲けようとしているんじゃないか」と思われるかもしれません。

しかし、ここでドア一枚を塗装するには理由があります！

まず、今回のようなキレイな「黄色」という色の場合、半分くらいに塗装する面積をおさえてもキレイに仕上がりません。

また、半分に抑えてからといって、
仕上がりまでの早さや塗装代が半分になるのかというと、そんなに変わりません。

であれば、お気に入りの車をキレイに新車のようにするなら、
もう間違いなく一枚塗装の一択が絶対にキレイに仕上がります(^^)/確かに他の会社さんでは、
半分くらいに抑えてしまうところもあるようですが、
佐藤自動車では
新車のようにしてお客様へお渡ししたいと思っていますので、今回の場合では一枚塗装をおすすめさせていただきました！

ただ、お客様によっては「そこまでは・・・」という場合もあると思います。

そんな場合は、佐藤自動車のスタッフへ遠慮なく言ってください！

お客様のご要望を丁寧にお聞きして、最適な修理プランをご提案させていただきます(^^)/

ジープ・左リアドア凹み修理完成

キレイな黄色の塗装がおわったところです。

これで完成！と言いたいところなのですが、
ここからさらにお客様へお出しするために完璧な磨きをかけていきます！

「肌を調整する」というような言い方をしますが、ホント、触れた感じや見た感じを新車と同じようになるまで微調整して磨き上げます。

塗装はもちろん完璧にやりますが、
磨きのところで新車のようなツヤを出すのが佐藤自動車のこだわりです(^^)

磨けば磨くほど、手をかければかけるほど美しくなっていきますから、仕事とは言え、職人たちも楽しみながらできる部分ではあります。

ジープ・左リアドアにガーニッシュをつけて完成

さて、こちらの画像が完成したものとなります。

黒い部品であるガーニッシュも取り付けてありますし、
ドアハンドルも元通りに取り付けて、まるで新車かどうか見分けがつかないくらいの仕上がりとなっています(^^)

ここでひとつ塗料についてお伝えしておきたいのですが、一般的に輸入車の塗料は「メーカーじゃないと色が合わないです」と言われます。

でも、佐藤自動車の場合、
輸入車には「スタンドックス」というメーカーと同じ塗料を使っていますから、今回のような鮮やかな黄色であっても、全く同じ色合いに仕上げることができるんです(^^♪

そして、技術的には、自信を持ってやらせていただいていますし、私たちの会社がメーカーさんと同じ仕上がりでは意味がありませんから、メーカーさん以上の仕上がりということもあるかなと思っています！メーカーさんへ修理のご依頼をされる前に（見積もりはとられてもいいと思います。比較は大切ですから。）、一度、佐藤自動車にご相談いただければ、本当に必要な修理を丁寧にご提案させていただきます(^^)/