音声でもご紹介してますので、聴きながら記事を見ると分かりやすいです(^ ^)
今回ご紹介させていただきますのは、メルセデスベンツのCクラス。
C180のフロントバンパーの修理です。
ただ、今回の場合「修理」と言いましても、
凹んだとかキズがついたというものではなくて、、、
なんとバンパーが「切れてる!」という状態( ;∀;)
さて、どのように修理していくのかを、順番に紹介していきたいと思います。
目次
ベンツC180・フロントバンパー損傷状態
まずは修理する部分の外観を見てください。前から見るとキズしか見えていませんから、まぁキズだけ直せばいいのかなと思ってしまいます。
しかし、、、次の画像を見てみましょう。少し下方向から覗いてみると、バンパーの下側が「ベロン」となっています(>_<)
「えっ?ちょっと、これはただのキズじゃないですよ」
ということで、もう少し下側から見てみます。おっと、バンパーが切れてめくれているじゃありませんか(>_<)
15cm~20cmくらい、あの硬いバンパーが切れてめくれあがっています。
で、このような状態のバンパーを修理したいなと思ってメーカーに持って行くと、、、
「はい、これは交換ですね」
と言われてしまって、最低でも20万~30万円の費用がかかります(>_<)
では、このようなバンパーの「切れ」を修理して直すことはできないのでしょうか?
本当に「交換」しか道が残っていないのでしょうか?
フロントバンパーの切れは直せるのか?
実は、このようなバンパーの切れでも、佐藤自動車なら修理可能なんです(^^)/
では、どうやって切れたバンパーを元の美しさに、
そして、元の強度に直していくのかを順番に紹介していきます。
もう一度、修理前の損傷状態の画像を3つ見てください。 そして、これからバンパーを修理するために、一度バンパーを外してしまいます。
で、バンパーを外して修理を始めたところが次の画像です。画像の中央に「ムカデ」のような模様が見えるでしょうか。
これがバンパーの切れを修理していく一歩目です。
ベンツC180・フロントバンパー切れを修理
もう少しアップの画像をご覧ください。「ムカデ」みたいに見えたのは、実はホッチキスみたいなカタチの「鉄」を埋め込んでいるんです。
細~い鉄を熱であぶって熱くなったところで、
切れたバンパーのカタチを戻しながら「ジュ~」っていうふうに、バンパーの中に押し込んでいきます。
こうすることで、
鉄がバンパーの切れた部分をガッチリ結合してくれて、バンパーの見た目も元のデザインに戻りながら、バンパーの強度も高めてくれます。
この「鉄」は、
結合する部分に細かく打ち込むほど、強度が高くなります。
ですからコストはかかりますが、
今後なにかにバンパーがぶつかっても切れたりしないように、
佐藤自動車では少し多めにしっかりと入れるようにしています。
やっぱり車は修理した後でも安全に乗ってもらいたいので、
こういうちょっとしたところにもこだわってやらせてもらっています(^^)
ベンツC180・フロントバンパーの形を整えます
切れたバンパーを結合したら中に針金を入れて、パテで形を整えていきます。このとき、パテも強度が高いものを選んでいます。
今回はファイバーという繊維が入ったパテを使うことで、バンパーの形を整えながら強度にも配慮しています。
このパテは結構高いものなのですが、
固いパテを使うことで安全性や、また割れたり切れたりすることを防げますから、できるだけいい材料を使って修理しています。これがパテを使った部分のアップです。
紫外線硬化型と言われるパテなので、
一度固まると痩せてくることがありません。
そして、
次の画像でパテを削って形を整えています。塗装や修理する部分以外に影響しないよう、まわりを養生して囲っています。
フロントバンパーの切れを直すのですが、
フロントバンパー全体を修理するのではないところもポイントです(^^)
ベンツC180・フロントバンパー塗装
パテを削って形を整え、塗装に入る前に一手間かけています。
少し色の違う部分がありますが、
この部分に塗装をより美しくのせるため、下地処理剤を塗っています。
パテで形を整え、下地処理剤を塗って、また削って形を整える。
このように塗装へ入る前に、
完璧な下準備と形の修復を行うのが、佐藤自動車のこだわりです(^^)
塗装してから「なにかちょっと形が違うよね」ということは、お客様の大切なお車には通用しません!
そして私たち佐藤自動車も、
お客様には新車のような状態で乗ってもらいたいと思っていますから、こういう部分にこだわってできるだけいい仕事をさせてもらいたいと思っています(^^)/
いよいよ塗装に入っていきます。
塗装に入る直前の画像をみてください。下地処理剤の作業が終わったので、
塗料のノリを良くするため、いったん表面に細かいキズをつけて最終調整をしておきます。
わざとキズをつけた部分は、
色がまわりと違っているのでおわかりかと思います。
で、ここから塗装に入るのですが、
バンパー全体を塗装するのではなく、先ほど見ていただいたように、養生していないバンパーの半分くらいを塗装します。
もちろん塗装は「全部塗装した方がいい」という考え方もあります。
これはこれで正しい意見です。
しかし、全部塗装すると金額的にかかっちゃうんです。
当然ですが塗装する部分が半分になれば、
それだけ費用も抑えられますから安く済ませることができます。
だから、佐藤自動車では
お客様のご要望やキズの状態を見て、もっとも良い方法をご提案させてもらっています。
今回のような場合、
全部塗装するのか半分塗装するのかは、お客様の費用対効果次第なんです。
でも、半分の塗装だから、塗装したことが目立っちゃう・・・
ということは、佐藤自動車に限ってはありませんのでご安心ください。
半分だけ塗装しても、全然わからないのが佐藤自動車のウリですから、
他の修理事例を見てもらって検討してもらえるとうれしいです(^^♪
さて、塗装の終わった状態がコレです。いいツヤが出ています(^^)
形もきれいに元どおりになっています。
もう少しアップで見てみましょう。「ベロン」って切れてめくれていたところは、完全に直っています(^^)/
跡形もありませんので、下から覗いてもわかりません。
ただ、ちょっと右側に線が見えると思いますが、、、
これは、キズが直っていない、、、のではありません!
これは割れた部分の傷跡ではなくて、ベンツのデザインなんです。
バンパーの下側という見えない部分にまでデザインが及んでいるのですが、この部分のラインまで残して修理していますので、新車にかなり近い状態に直っていると言えます(^^♪
わざわざ覗かないとわからない部分にも、こだわって仕事をさせてもらっています!
また、今回の仕上がりをご覧いただけるとわかりますが、塗料にもこだわっています。
佐藤自動車では、
輸入車には輸入車用の塗料である「スタンドックス」とう塗料を使っています。
この塗料はメーカーさんで使っている塗料と同じなので、
メーカーさんでも佐藤自動車でも全く同じ色になります。
ですから、
メーカーさんから「よそだと同じ色にならないですよ~」といわれて心配されているのなら、佐藤自動車にご相談ください。
じっくりと事例などをご覧いただいて、検討してもらえるとうれしいです。
ベンツC180・フロントバンパー切れ修理完成
修理が完成してバンパーを取り付けたところです。上の画像は車の全体です。
ベンツらしい佇まいです。
車に寄ってみましょう。バンパーが切れてめくれていたところは、全くわからなくなりました(^^)
デザインもしっかり直っていますし、
強度も結合とパテで強化されていますから、安心して運転していただけます。
このようにバンパーが切れてしまった場合でも、交換ではなく修理することが可能です。
また、交換と比べると半額以下の費用で修理できますので、
今回のお客様にも大変喜んでいただけました(*´▽`*)
直せそうにないなと思った場合でも、一度、佐藤自動車へご相談ください。
本当に直せない場合は、はっきりとお伝えします!
でも、ほとんどの場合は修理できますし、
お客様のご要望にあわせて修理の方法をご提案できるのが、佐藤自動車が選ばれている理由なのだと思っています(^^)
「交換」という選択をする前に、佐藤自動車へ相談してみてください(^^)/