バンパーの修理依頼は２箇所（複数）同時が得！その理由と費用

予期せぬ車のアクシデントで、ボディに何箇所も傷や凹みができてしまう、ということがあります。

元どおりに戻したいと考えたとき、まず気になるのが「修理費用」ではないでしょうか。
傷や凹みがいくつもあれば、それだけ修理箇所が増えるため、金額も高くなっていきます。
しかし、逆に言えば、複数の修理箇所をいっしょに直すことで、費用を安くすることができます。

今回は、メルセデス・ベンツ CLAクラスにおけるリアバンパーの修理事例を参考に、どうやって複数箇所の傷や凹みをいっしょに直していくのかをご説明します。

1 ベンツ・バンパー損傷状態
2 バンパー同時に修理
3 バンパー同時に塗装
4 バンパー２箇所の修理完成

ベンツ・バンパー損傷状態

こちらは、お車の損傷状態の画像になります。

損傷箇所のアップの画像です。ベンツCLAの右側に、目立つ傷ができてしまっています。
また、リアバンパーの上部には「リアフェンダー」というパーツがありますが、ここにも小さな傷があります。

こちらは、後ろ側をアップにした画像です。
凹みができてしまっているのがお分かりいただけるかと思います。

今回のケースでは、1パネルのバンパーに2箇所大きな傷と凹みがあるほか、リアフェンダーにも細かい傷がある、というものです。

こちらを修理していきますが、小さな傷に関しては、すべてしっかりと直そうとすると値段が高くなってしまいます。
そこで、目立つリアバンパーに大掛かりな修理を行い、リアフェンダーに関しては、バンパー修理で余った素材を用いて直す、という手法を取っています。

バンパー同時に修理

まずは、リアバンパーを外します。

今回は凹みのほか、リアフェンダーとつながっているところにも傷がありますので、一度バンパーを外してから作業を行います。
こちらの画像は、下地処理剤を塗装したところです。

傷に下地処理剤を塗ったあとは、それを削って、平らにしていきます。
こうして丁寧に削っていくことで、完璧な形に仕上げていきます。
こちらは、凹みを修理しているところの画像です。
バンパーの後方左側が凹んでしまっていたため、その凹みを整えて、下地処理剤を塗装していきます。
こちらは、傷と同じように、下地処理剤を削って形を整えているところです。

リアバンパーの下部に、色がかかっていない素地の部分がありますが、ここを「ロアバンパー」と呼びます。
このロアバンパーを外して直していくわけですが、実は、この部分は樹脂でできています。
素材が鉄板の場合は叩き出して凹みを直しますが、樹脂の場合は叩くというよりも、裏から押し出して直していくんですね。

ここで、凹みの具体的な直し方についても、簡単にご説明します。