ドアのへこみを修理!
後悔しないために知って欲しい!
ベンツのドアに「ボコっと」へこみがあります。
ドアのへこみの板金塗装の流れ、佐藤自動車の考え方、へこみを修理する為に使っている材料のお話を少し細かく記載したいと思います。
技術力も材料も全てが揃って良い仕上がりが完成致します。
その流れと佐藤自動車の考え方をぜひご覧ください。
目次
「ドアのへこみ」修理前
フロントドアのドアハンドルの横が嫌な感じでへこんでいます。
これは走行中にへこんだ訳ではなく、何かが倒れてきて、へこんでしまったのだと思われます。
走行中にへこんだのであれば、このようなへこみ方はしないと思いますので・・・。お客様の気持ちを思うと・・高級車ですし。。悲しい。
「ドアのへこみ」修理・鈑金
最初の画像では、フロントドアのドアハンドルの横だけがへこんでいる様に見えていたと思いますが、実は下の方までへこんでいたのです。
あそこまで深くへこみますと、直接接触した所だけでなく、違うところまで影響してへこんでしまうのです。
もっとお伝えしますと、へこんでしまった所があれば、必ず膨らんでしまっている所があるのです。
良ければ空き缶を思い浮かべて下さい。
空き缶を手で握りつぶすと、指が接触していない所が膨らんでいませんか?高くなっていませんか?
それと同じことが車のへこみを直すときの鉄板にも起こるのです。
もっと言いますと、
それを今度元に戻そうとすると、高くなっている所を押して戻そうとしますよね!
もっともっと完璧に戻そうとしてみてください。
空き缶が「ペコペコ」してしまうの事が想像出来ると思います。これはそのアルミ缶のアルミが伸びてしまってペコペコしているのです。これが車のドアにも起こるのです。
それを解決するにはドアに「絞り」という作業が必要になります。
絞りと言うのは、へこんで弱くなってしまって車の鉄板が伸びてしまっている所を熱く熱し、急激に冷やす。
そうしますと、鉄板が絞られて低くへこみます。そこでまたへこみを板金をして元に戻します。
それでもまだペコペコしているようなら、それでは強度が保てませんので、また絞る。冷やす。
この作業を繰り返し、車のドアの鉄板のへこみを修理しながら、強度も元に戻していくのです。
簡単にへこみを修理していると思われがちですが、そこには沢山の作業工程が存在しているのです。
上記の事で少しお分かりいただけたと思いますが、車がへこんだ場合に板金をしっかりやっていないと、強度が保てない!歪が出てしまう!お客様が目で見ては分からないことかもしれませんが、車的にはしっかり板金していないと、大きな影響が出てしまう可能性があることなんです。
お車というのは人の命を運ぶ大切な物です。修理工場選びには細心の注意を払っていただければと思います。
同じドアのへこみ修理事例の、
「アウディの板金塗装/ドア・フェンダーの修理代と相場のお話。」もご覧ください。
「ドアのへこみ」パテ形成
ドアのへこみを修理した後、パテで鉄板の形を作り終えた画像です。
少し青く見えるのは、鉄板の強度をより完璧にするパテです。
これを入れておくことにより強度がより良くなります。ここで最終調整で普通のパテを使いますと、もし今度同じ所がへこんでしまった場合には、そのパテが割れてしまって汚く見えてしまう事があります。
この青い紫外線硬化型のパテを使うことによって、鉄板以上に固いので、今後のお車にも大変良い材料です。
(普通のパテの金額の3倍はしますが・・・まあ良いへこみ修理をするには・・・。)
「ドアのへこみ」塗装
佐藤自動車では、心がけていることがあります。
それは、ディーラー様よりも安く、そしてディーラー様よりも綺麗に!
安くは当たり前の事だと思いますが、ディーラー様よりも綺麗にする為には、まずはメーカーが指定している材料を使わなければなりません。それがスタンドっクス!
スタンドックスは、メルセデスベンツの指定塗料になっておりますので、まずこの塗料を使わなければいけません。
しかし良い塗料を使ったからと言って、良い塗装が出来るわけでは全くありませんが、でもお客様の気持ち的には、「指定塗料を使ってくれてるんだーー!」と少し安心して頂けていると思いますので、気持ちの部分には一役かっていると思います。
でもここで、ディーラー様と同じ土俵に上がっただけですので、あとは技術力。
これが弊社の大きな強みだと思いますので、まずは同じ材料を使う。そして技術力は上に行く。これが佐藤自動車の心がけている大きなことです。
注意
勘違いされてはいけませんので。
塗料と、技術とどちらが仕上がりに影響が出るかをお伝えしておきます。それは1:9で、技術力です。もっとあるかもしれません。良い材料を使おうが、技術力がなければ、良い仕上がりになることは絶対にありませんが、あまり良い材料でないものを、良い技術者が作業すれば、良い仕上がりになる事はありますので・・・。
どちらもバランスが大事ですが、1%でも良くなるのであれば、良い材料を使う。お客様の気持ちも安心して頂けるなら良い材料を使う。そういうことです。
「ドアのへこみ」修理完成
大変満足のいくドアのへこみ修理が出来ました。
塗装色がブラックと言うのは、本当に仕上がりレベルが大きく影響する大変な色なんです。
ほんの少しの歪みでも分かりやすいですし、画像でも少しお分かりいただけると思いますが、この黒の艶を出すのにも大変ですし、全てにおいて気を使う色なんです。
ですので、黒の車を修理した工場を見れば、そこの会社の技術レベルがすぐ分かります。
ドアのへこみ修理と言うのは、塗装が終わったらそれで完成ではなく、最終磨きをして終えるのですが、普通のシルバーであれば、磨き工程は2工程で完成することもできますが(弊社は念のため3工程)黒の場合は、4工程が必ず必要になります。
その工程とは、研磨剤の違いです。
「 細目、極細目、超微粒子、仕上げ材 」とバフの種類を変えて進んでいきますので、本当に本当に時間がかかります。でもこれをしないと良い艶、良い仕上がりになりませんので、妥協せずに作業しております。
まとめ
ドアのへこみ修理でなくても、何でもそうだと思いますが、技術・仕上がりは、気持ちの問題が多くを占めていると思います。
どれだけお客様のお車を大事に思えるか。
大事に思うというのは、本当に本当に大切なお車なんだと、愛車なんだと思う事だと思います。
例えば、私であれば、お客様のお車のドア開ける時も大丈夫かな?と考え、横を通るのも大丈夫かな?と緊張し、直接的な作業は勿論そうですが、作業だけでなく、全てにおいて臆病であることが良い仕上がりにつながるのだと思っています。
臆病であれ
私にとっては、なんだかすごく、しっくりくる言葉なんです。
もしまだ若い技術者の方が見られていたら、そういう感覚でいることによって技術力が上がってくると思います。良ければ参考にしていただき、自分なりの感覚や言葉を見つけて頂けると、より成長できると思います。
ベンツ板金塗装の修理事例です。下記もご覧ください。
「ベンツの板金塗装。ディーラーは交換?でも私は板金します。」
「ベンツCクラスの板金塗装/保険の場合は交換した方が良い理由!」
ドアの凹み修理でお困りなら神奈川県川崎市の佐藤自動車にご相談ください。
こんなドアの凹みも修理できるの?
ディーラーに行ったら交換と言われて高額の見積もりになってるんだけど安く修理できる?
短い期間で修理したいんだけど対応してくれる?
保険で修理したほうが得なのか損なのかが分からないんだけど教えてくれる?
などなど、何でもお気軽にご相談下さい。
分かりやすく丁寧にご相談に乗らせていただきます。