今回は、アウディTTの修理事例をご紹介します。
フロントフェンダーやボンネットに大きな凹みができてしまっていたので、そちらを直していく事例です。
予算や安全面を踏まえた結果、右のフロントフェンダーは交換、ボンネットは板金修理をおこなうことになりました。
どのように直していったのかを画像とともに詳しく解説しますので、同じように凹みや傷にお悩みであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね!
アウディ・TT損傷状態
まずは、フェンダーパネルとボンネットの損傷状態を映した画像です。
ご覧のとおり、大きな凹みができてしまっていますね。 フェンダーパネルが大きく傷ついてしまっており、ここまで凹んでいると、修理するよりも交換したほうが安くなってしまうケースです。
アウディTTの場合、フェンダーはアルミパネルになっていまして、このレベルの凹みになると、交換ということになります。
たとえアルミパネルじゃなかったとしても、ボルトで止まっているフェンダーパネルでは、交換したほうが安くなるというケースが多々ございます。
今回はアルミパネルであり、完全に交換したほうが良いので、そのようにお客様におすすめしました。
なお、ボンネットもアルミパネルですが、こちらについては問題なく修理できますので、そのように対応することになりました。 こちらは、ボンネットの凹みを写した画像です。 傷になってしまっていますが、フェンダーと違って修理可能です。
フェンダー交換
こちらは、フェンダーパネルを交換した画像ですね。
フェンダーの交換パネルを車体に取り付けして、調整が終わったところになります。
よく見ていただくと、フェンダーパネルは黒いですが、他の部分と比べて艶感がないことにお気づきになるかと思います。
これは、フェンダーに塗装がされていない、つまり「無塗装」の状態なんですね。
新品パネルの場合は、錆止め塗装だけ施されて工場に届きますので、工場で色付けする必要があるのです。 具体的な順序としては、塗装する前に仮付けをして、ぴったり合うように調整してから塗装に入っていきます。
これはフェンダーパネルだけではなく、どのパネルに関しても同じですし、輸入車でも日本車でも変わりません。
というのも、お車は1台1台色が違いますので、お車に合わせた塗装をするために、色が付いてこないのですね。
なお、フェンダーパネルとかドアは社外品やリビルト品ではありません。
なので、新品パネルはディーラーから頼んでも当社のような工場から頼んでも、同じものが届きます。
ですから、基本的には「交換部品が安い」ということはない、とお考えください。
ボンネット修理
こちらは、ボンネットの板金が終わったところになります。
大事なポイントは、フェンダーパネルを付けてから板金するということです。
お車の形に合わせて板金をしないといけませんので、仮止めしてぴったりと合うように調整してから板金をおこなうのが基本ですね。
こういった作業をおろそかにしてしまうと、パネル同士の隙間が合わないといった不具合が出てきてしまい、お客様にご迷惑をかけてしまいます。
当社・佐藤自動車では永久保証をさせていただいておりますので、作業1つひとつについて、手を抜かずにしっかりとやらせていただいております!
このような作業は本来は当たり前のことなんですが、当たり前を当たり前にやってない修理会社さんも多いため、工場選びをする際は注意していただければと思います。 こちらは、板金が終わって薄くパテをつけたところになります。
当社では、紫外線硬化型のパテを使っています。 値段は少し高価になりますが、紫外線を当てることで完全硬化してくれますので、あとから不具合が起こりません。
当社の自慢の永久保証をご提供させていただくためにも、紫外線硬化型のパテは欠かせない大事なアイテムですね。
パテというのは、微調整して形を整えるためのものですので、職人の手で研いでいきます。
サンドペーパーで形を完璧に作り上げていきますと、仕上がりが段違いに綺麗になります! こちらは、下地処理剤(サフェーサー)を塗装する前を写した画像です。 サフェーサーを塗装しました。
このサフェーサーも、当社では紫外線硬化型の製品を使っています。
経験豊富なプロの腕に加え、このような良い材料を使うことで、高いクオリティーを出せるんです。
こだわり塗装
こちらは、フェンダーパネルの塗装が完成したところになります。
無塗装状態のフェンダーと見比べていただければ、艶感の違いがはっきりとお分かりになるのではないかと思います。
この黒い色ですが、実はこの色の塗料が売っているわけではなくて、当社ですべて色作りをしているんです! 先ほどもお伝えしたように、車っていうのは1台1台色が違いますので、お車に合わせて色を作ることになります。
「パネルを交換をするのであれば、どこで交換したって仕上がりは同じなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそうではないんですね。
パネルを組み付けて調整するという技術も必要ですし、お車と同じ色を作る技術も必要になります。
当社では、色を作るときは技術者の目だけではなく、コンピューターも使っています。 コンピューターは、センサーをパネルに押し付けると色が判別できる仕組みになっており、「この色は何が配合されているのか」ということをまずコンピューターで判別して、最後に人間の目で確認して、ダブルチェックをおこなっているんですね。
コンピューターだけでもダメですし、人間の目だけでも駄目なんです。
二重にチェックすることによって、完璧な色が再現できるということになります。
こういった機械は高価だということもあって、導入なさっている会社さんは、メーカー以外では少ないんじゃないかなと思いますね。
こちらは、ボンネットの塗装になります。
塗装を途中でやめてしまうと、後から塗装したところとしていないところの境目が浮かび上がってきてしまう可能性がありますので、ボンネットを全部丸々塗装することにしました。
塗装は、「スタンドックス塗料」というメーカー指定塗料を使っていまして、これはディーラーさんで使っているものと同じですので、比べてもまったく遜色ない塗装ができるんです。
ときどき「ディーラーで塗装しないと色が変わっちゃいますよ」と言われたといった話を聞くことがありますが、当社・佐藤自動車では、そのような心配はまったくございません。
また、これも大事なことですが、「ただスタンドックス塗料を使えばいい」ということでもないんです。 実は、スタンドックスにもランクがあるんです。
「クリア」という一番上に付ける塗装は、違いが顕著に出ます。
ツヤがすごく保つもの、ツヤが全然ないもの、傷がつきにくいものとそうでないもの、といったようにランクによって違いがあるんですが、当社では一番上のランクの製品を使っていますので、綺麗なツヤが出て、傷に強い塗装ができるんです。
スタンドックスを使っているけれど値段が安い会社さんっていうのも中にはありますが、塗装の品質を落としている可能性があるんですね。
ですから、「スタンドックスを使ってるから大丈夫です!」ということは一概には言えない、ということを覚えておいていただければと思います。
アウディTT修理完成
こちらは、修理が完成したところになります。
凹みはすっかり消えて、どこが損傷していたのかまったく分からなくなりました!
お車のツヤもしっかりと再現できていますね。
コンピューターチェック
さて、今回のアウディTTのようにボンネットを外したりバンパー外したりしたときは、最後に専用のコンピューターを使って、必ずチェックを行います。
画像では、「全システム異常なし」と表示されていますね。
このように。システムに問題がないかどうかをチェックして、もし何かしらの問題を見つけたら対応して、すべてOKになったらお客様にお出しします。
システムのメーカーさんによれば、このようなチェックの機械を導入している会社さんは、どうやらまだまだ少ないそうです。
お車はそれ自体がシステムの集合体ですから、当社としては、しっかりと確認しないと安心してお出しできませんので、欠かせないものだと思っています。 今回は、アウディTTのフェンダーおよびボンネットの凹み修理についてお伝えしました。
右のフロントフェンダーは交換、ボンネットは板金修理をおこない、お客様にも大変お喜びいただけた事例となりました!
「自動車の修理はディーラーじゃないと綺麗に直せない」と思われがちですが、技術力の高い工場であれば、お車をまるで新車のように修理できます。
当社では、ディーラーさんと同じ水性塗料を使って、同じように密閉された上下圧送式の塗装ブースで作業していますし、さらにディーラーさんではできない永久保証をお出ししています。
このように保証付きで、なおかつ良い塗装ができることが、皆様に当社を選んでいただいている理由かなと思っております。
凹みや傷にお悩みであれば、ぜひ、当社・佐藤自動車をご利用くださいませ!
お客様にとってベストな修理プランをご提案させていただきます。
お問い合わせをお待ちしております!
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