「車を修理しようとしたら、部品がない」
「純正品はパーツの値段が高すぎる」
海外メーカーの車や特殊な車の場合、このようなことがありえます。
修理に必要な部品がメーカーになかったり、そもそも日本になかったりすると、即日修理というわけにはいきません。
しかし、このような場合でも、佐藤自動車では柔軟に対応させていただきます。
今回は具体例として、アルファロメオ・GT、板金塗装の修理事例をご紹介します。
アルファロメオ凹み傷の状態
こちらが、修理対象となったアルファロメオの GTです。
右側のリアフェンダーとリアバンパーが両方とも凹んでいるので、それを修理していく形です。
今回のケースで重要なポイントは、大きく2つあります。
1つ目は、「リアフェンダーとリアバンパーの板金合わせ」です。これらの部品がぴったりはまるように、調整していく必要があります。
2つ目は、「お客様にお持ち込みいただくパーツで対応する」ということです。
画像をご覧いただくと、黒い穴が開いているのがお分かりになるかと思います。
リアバンパーのセンサーが入る部分なのですが、部品が取れてしまっているため、新しいものを付け直す必要があります。
ところが、純正品の場合は値段が高い上、日本で取り扱いがありませんでした。
取り寄せるのに1ヶ月かかってしまうということでしたので、他のところを全部直し終わってから、後日お客様のほうで社外品を見つけてそれをお持ちいただく、という流れで進めることにしました。
それでは、具体的な修理過程を見ていきましょう。
まずはリアバンパー修理から
損傷箇所をアップにした画像です。
右側のリアフェンダーとリアバンパーに、それぞれ傷と凹みがあります。リアフェンダーのほうが、やや凹みが大きいですね。
作業手順としては、バンパーを外してから、修理を進めていく形になります。
こちらは、リアバンパーの傷を修理しているところの画像です。
凹みを直して、下地処理剤を塗装してから、形を整えていきます。
当社佐藤自動車では、すべて紫外線硬化型のパテや、紫外線硬化型のサフェーサーを使っています。
UV照射することで完全硬化になるため、後から形が変わってきてしまう、といった問題が起こりません。
当社では永久保証をつけており、お客様にもご好評いただいております(^^)
このように、良い材料を使いながら、熟練の技で正確な形に整えていき、お車を完璧な状態に戻していきます。
順番的には、リアフェンダーの板金を行うより先に、リアバンパーの修理を行なうことが優先です。
これはなぜかというと、リアフェンダーを正確に板金するためには、上下をぴったりと合わせるための「ものさし」が必要になるからです。
どこまで板金をすればいいのかは、もちろん「職人の熟練の技」というところもあります。
しかし、ベストなのは「リアバンパーの凹みを直して、それに合わせてリアフェンダーを板金していく」という形です。
リアバンパーの凹みがきちんと直っていれば、それを「定規」にして、リアフェンダーをきっちりと合わせることができる、というわけですね。
リアフェンダー板金
こちらは、リアバンパーを外して、リアフェンダーの板金をしたところの画像です。
繰り返しになりますが、リアフェンダーの凹み方が大きいので、少ししか凹んでいないリアバンパーを直してから、それを定規にしてフェンダーを板金していく、という手順を踏んでいきます。
こちらは、パテをつけたところの画像です。
この状態からパテを削っていき、形を綺麗に整えていきます。
こちらは、パテを削ったあとで、下地処理剤(サフェーサー)を塗装する前の段階になります。
周りをマスキングペーパーで丁寧に囲ってから、下地処理剤を塗装します。
そのあとは、また形を正確に整えるために、細かく削っていきます。
アルファロメオ塗装
アルファロメオの塗装が終わったところです。
佐藤自動車では、スタンドックスという塗料を使っております。
これは、メーカーの指定塗料になっているもので、質の良い材料です。
このように、材料にこだわりを持っているところも、お客様に安心してご依頼いただける理由の一つです。
リアバンパーのほうも塗装を行います。
リアバンパーについては、全体的に塗装するのではなく、半分だけ塗料をつける「部分塗装」で行なっています。
前の部分に傷や凹みができていただけなので、全部に塗装をしてしまうと、素材的にも金額的にももったいないんですね。
部分塗装をしていることによって、費用も半分くらいに収まっています。
アルファロメオ 板金塗装 完成
こちらが、完成画像になります。
お車についていた凹みや傷が、まったくわからなくなっているんじゃないかな、と思います(^^)/
なお、最初でご説明したセンサーの部分ですが、まだ空洞になっているのがお分かりいただけるかと思います。
その部分だけ、ぽっかりと穴が開いてしまっていますね。周りのカバーだけついていて、中の部分については修理ができていない状態です。
ただ、この段階では部品が揃わなかったので、ひとまずお客様にはこのままお出ししました。
お持ち込みでも快く!
後日、お客様がご自身で見つけた社外品のパーツをお持ちになったため、佐藤自動車のほうで塗装して取り付けさせていただきました。
穴もふさがり、壊れた部分がまったく分からないように仕上がりました。
これで、修理は完了です。
金額面でいくらかかったかといいますと、
・工賃 9万1,800円
・部品代 なし
・材料代 1万3,040円
これらにプラスして消費税がかかる、という形になります。
今回は、アルファロメオの板金塗装事例をご紹介しました。
このケースのように、修理をしようと思っても部品がすぐ手に入らない、ということがあります。
佐藤自動車では、そのようなケースでも大丈夫。
お客様がご自身で探して持って来られた部品にも、丁寧に対応させていただきます。
ぜひ、お気軽にご連絡くださいね。お問合せをお待ちしております。