今回は、BMW・X1のガラスコーティング事例をご紹介します。
なお、今回はフェンダーパネルの修理に加え、いっしょにガラスコーティングをおこなう、というご依頼でした。
ガラスコーティングを検討されているのであれば、ぜひ、参考にしていただければと思います。
動画版もありますので、ぜひ併せてご覧ください。
目次
現状確認
まずは、コーティング前の状態を見ていければと思います。
スポットライトを当てて確認すると、たくさんの汚れがついてるのかお分かりいただけると思います。
全体的に見ても、パネルの塗装面に細かく傷がついています。
これから、水垢などの汚れや傷を、すべてとっていきたいと思います。
頑固な汚れは普通に水で流すだけでは落ちないので、専用の溶剤を使って落としていきます。
洗浄【高圧洗浄】
高圧洗浄機を使って、お車にへばりついている汚れやホコリを洗い流していきます。
ホコリは、よく見ると細かい石なので、きちんとすべて落とす必要があります。
小石や砂ぼこりがある状態で磨きをかけてしまうと、機械で磨く中で、傷を作ってしまうことがあるんですね。
それを防ぐために、細かいところから小石やホコリが出てこないように、高圧洗浄するというわけです。
鉄粉・油分・黒ずみ除去
次に、鉄粉・油分・黒ずみを除去していきます。
お車に乗っていると、水垢やホコリのほか、アスファルトなどを跳ね上げて油分や鉄粉がいつの間にか付着しています。
このような汚れを、2種類の溶剤と除去道具を使って、綺麗に掃除をしていきます。
また、このときにワックスもいっしょに落としていきます。
あまり知られていないことですがワックスが積み重なると、車のくすみの原因にもなります。
そのため、ワックス分もすべて除去していきます。
エンブレムにも汚れがかなり溜まっていますので、溶剤で溶かしながら刷毛で綺麗にしていきます。
お車がすっぴん素肌になったら、磨きの準備が整ったということになります。
ホイールも塗装面と同じように溶剤を使って、鉄粉や黒ずみを落としていきます。
ホイールは、道路の汚れやブレーキダストで汚れているんですね。
ビスのところなどに汚れが入り込んで落ちにくくっているので、溶剤で溶かして清掃をおこないます。
磨き前の全体洗浄完成
洗車が終わり、隅々まで綺麗にさせていただきました。
フレームのところから綺麗にして、ミラーの下やドアアハンドルの際、ベルトモールと呼ばれる隙間なども、全部ヘラや刷毛を使って掃除しています。
一番最初の画像と比べると、スポットライトの周りが少し綺麗になっています。
ただ、まだ磨きをかけていないので、あくまで第一段階だと思ってください。
ドア裏・ヒンジ部の洗浄完成
内部のほうも、へラや刷毛で綺麗に汚れを落とすことができました。
だいぶ汚くなっていましたが、とれる範囲で綺麗にさせていただきました。
マスキング処理
こちらは、マスキング処理が完成したところになります。
傷つけたくないところや傷ついてはいけないところをテープで囲って、磨きをおこないます。
ルーフ/ポリッシング傷除去工程
ここから、ポリッシング作業に入っていきます。
ポリッシングは、傷を磨き落として除去することですね。
傷がたくさんあることによって、お車がくすんで見えます。
傷を除去すると、お車のツヤがアップするということになります。
磨きのやり方も、何種類もあります。
「コンパウンド」と呼ぶ磨き剤を使いますが、コンパウンドにも粗い種類、細かい種類があります。
作業箇所や段階によって、コンパウンドを使い分けて磨いていきます。
ポリッシャーについているバフも、粗い研ぎをするもの・細かい研ぎをするものを使い分けます。
当社・佐藤自動車では、磨きのコースを複数設定しております。
お客様がどこまでお車を綺麗にしたいかによって、コンパウンドやバフを調整して磨きをかけています。
今回のBMW・X1は、ツーコートの仕上げとなります。
側面ドア・傷現状確認
ルーフが終わったら、次は側面を磨いていきます。
側面に磨きをするにあたっては、まずスポットランプを横から当て、傷の状態を確認してから行います。
前述したように、傷があることによってお車がくすんで見えます。
アップで見てみると、スポットランプの周りに傷が照らされてよく見えます。
このような細かい傷を、磨いて落としていくという流れになります。
ドア側面/ポリッシング傷除去工程
細かい箇所を磨く場合は、小さいポリッシャーに持ち替えます。
広い面は、早く磨くことができる大きいポリッシャーを使います。
一方、面積が小さい部分については、ポリッシャーも小さいサイズが適しています。
ドア/半分磨いて傷確認
ドアを半分だけ磨いたので、傷がどれだけ落ちているかをご覧いただければと思います。
1回目の磨きが終わっているところは、スポットライトの周りの傷が無くなっています。
磨いていないところを見てみると、スポットライトの周りに傷があり、ぼんやりとした映り込みになっています。
磨きをかけると、お車はどんどん綺麗になっていきます。
まだ1回目の磨きなので完璧ではありませんが、傷がなくなることでによってお車のツヤ感が増すということです。
磨き2回目
1回目の磨きが終わりましたので、次は2回目の磨きに入っていきます。
ドアだけではなくて、お車の全体を磨いていきます。
磨く工程を二度三度と繰り返すことによって、お車のツヤがどんどん増していくわけですね。
全体ポリッシング工程完成
全体の磨きが完成しました。
スポットライトの周りを見ていただくと、傷がすっかり無くなっているのがお分かりいただけるかと思います。
お車の塗装がくすんでいる状態だったので、そこを磨きをかけてくすみを完全除去した状態になりました。
ガラスコーティング塗布
ここから、ガラスコーティングを塗布していきます。
今回のコーティングは、3層に分かれているコーティング剤を使っており、今塗布しているのが2層目のガラスコーティングになります。
塗るときは、のスポットランプで表面を確認しながら、コーティング剤が塗られていないところがないか慎重に確認して塗布していきます。
もし塗られていないところできてしまうと、そこだけツヤ感がなく、汚れて見えてしまうんですね。
慎重に慎重にライトを確認して、ガラスコーティングを塗っていきます。
素地ガラスコーティング
素地の部分にもガラスコーティングを塗っていきます。
素地の部分は、塗装面と材質が違います。
そのため、素地に合ったコーティング剤を塗っています。
素地には素地の独特なツヤ感があり、パネルと同じツヤを出してしまうと、質感を損ねてしまうわけです。
トップコート塗布
こちらは、トップコートというものを塗布しているところになります。
今回のコーティングは3層になりますので、最後の3層目のコーティング剤ということです。
トップコートは、犠牲膜と呼ばれることがあります。
その名のとおり、トップコートで犠牲になってもらって、下のガラスコーティングを痛めないように守っているわけです。
完成!ガラスコーティング
BMW・X1ガラスコーティングが完成しました。
新車以上のツヤ感が出て、お客様にも「綺麗なった」と大変お喜びいただけました。
後日談として、お手紙を頂戴いたしまして、「梅雨の時期でもピカピカで驚いた」とご連絡いただきました。
また、ディーラーに持っていたときに、「(車が)とても綺麗で、新車以上に美しい」と褒めていただいたそうです。
このように、お客様にお喜びいただけること、また新車と同じような気持ちで乗っていただけることは、お車にとっても素晴らしいことだと思います。
また、気持ちよくカーライフを送っていただけるということを、大変嬉しく思います。
今回、頑張って綺麗にさせていただいてよかったな、と感じました。
お車を綺麗にされたいということでしたら、当社・佐藤自動車に何でもご相談いただければ、大変嬉しいです。
ご質問・ご相談は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。