「まるで新車のような、綺麗な状態に戻したい!」
傷ついたお車を前に、そう考えたことはありませんか。
その一方で、「そんなことは無理だ」と諦めてしまっている方も多いかもしれません。
しかし、高い技術力を持つ工場であれば、できてしまった傷や凹みも完璧に直すことができます。
今回はそんなケースとして、BMW3シリーズの、左側フロントドアの凹みの修理事例をご紹介します。
BMW3シリーズは、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーなどの賞を受賞したこともある、クールなスポーツ・セダンです。
ドアの損傷を、佐藤自動車ではどのように復元していったのか。
ぜひご覧ください。
BMWドア損傷状態
こちらが損傷の画像です。
ドアの下のほうに、鋭角に凹みができているのがわかります。
傷ついたことで、青い塗装も剥げてしまっていますね。
お客様によれば、家に置いていた物が倒れて車にぶつかり、このような凹みができてしまったということでした。
このような鋭角の凹みは、上から押さえつけたように物がボン!とぶつかるとできやすいんです。
凹みを別の角度から写した画像です。
ぶつかった影響で、凹みの周辺にも歪みが生じてしまっています。
このように、見る角度によって凹みというのは違って見えます。
修理をするときは、傷や凹みを正面からだけ捉えるのではなく、さまざまな角度からチェックすることが欠かせません。
ここで、車体の映り込みも見てみましょう。
ボディーに周りの景色が映りこんでいます。
ぶつかったのは1箇所だけですが、映り込みを確認すると景色が歪んで見え、広くへこんでしまっているのが分かります。
ぶつかっているところだけ修理しようとすると、周りに波及した歪みが残ってしまいます。
あまり技術力がともなっていない会社では、凹みの1箇所だけに集中して、周りの歪みを見落としてしまう可能性があります。
しかし、それでは綺麗には直すことはできず、完璧な修理とはいえません。
佐藤自動車としては、このような映り込みもしっかりと確認をしながら、新車のような状態に戻るように修理していきます。
ドア板金
こちらは、板金をしたあとの画像になります。
凹みの周辺を円で囲うように板金作業を行いました。
直す前は、フロントドア表面の限られた部分に、ポコンとした鋭角の凹みが入っているだけに見えました。
しかし、いざ板金を始めてみると、凹みの影響で、広範囲が歪んでしまっていることがわかりました。
そこで、塗装を剥いで板金する必要があったというわけです。
板金の基本は、板金する箇所が大きく広がりすぎないようにするということです。
板金作業では、鉄板を引っ張りながら、周りを叩き出して凹みを直していきます。
ただ、やはり修理箇所を小さくするということが、お車にとっては一番いいわけです。
やりすぎないように、しかし歪みの見落としがないように慎重に調整しながら、作業を進めていきます。
パテ・下地処理
板金が終わると、次はパテをつける作業に入ります。
青っぽく見えるのがパテです。
このように表面に薄くパテを塗り、少しずつ削りながら、形を正確に整えていきます。
形を整え終わったら、次に下地処理剤(サフェーサー)を塗装します。
サフェーサーを塗装し、もっとより細かく、完璧な形に仕上げていきます。
ここでのポイントは、削る作業は手作業で行うということです。
機械のみでは細かい調整が難しく、限界があるのです。
そのため、プロの技術者の手で丁寧に研ぎこんでいき、形を完璧に整えていきます。
ドア塗装
こちらは、塗装が終わったところの画像です。
修理部分の塗装をご覧ください。
マスキングペーパーの部分に塗装を行いましたが、グラデーションになっているのがお分かりいただけるかと思います。
塗装をグラデーションにするのには、理由があります。
今回修理しているのはフロントドアですが、フロントドアパネルの前方にはフェンダーパネルがあり、さらに後方にはリアドアのパネルがあります。
これらの部分で色の違いが出ないようにするために、フロントドアの塗装をグラデーション状にして、ぼかしをかけているんです。
こうすることによって、フェンダーパネルとリアドアとの色違いが起こらなくなります。
ただし、綺麗なグラデーション塗装は簡単ではありません。
1つのパネルの中でだんだんとグラデーションをかけていき、完璧の色に整えるには、高い技術力が必要です。
ドア修理完成
こちらは、修理が終わったところの画像です。
景色の映り込みを見ていただくと、どこに凹みがあったのか、まったく分からなくなっているかと思います。
こちらは、直した部分をアップにした画像です。
工場内の蛍光灯がフロントドアに映りこんでいますが、完璧な形で映っています。
つまり、歪みが少しも残っていないということですね。
いいツヤ感も出ており、綺麗に直すことができましたので、お客様にも大変お喜びいただけました。
以上、BMW 3シリーズのフロントドアの修理事例をご紹介しました。
完璧復元!新車を求めて
お車に入ってしまった凹みを綺麗に直す。
これは自動車工場としては当たり前であり、どこでも誰でもできることのように思えます。
しかし実際には、傷ついたお車を新車のように戻すためには、技術力を要します。
車体の映り込みをチェックする。
グラデーション塗装をかけて、修理箇所の境界線がわからないようにする。
新車のように復元するには、このような細かい部分に決して手を抜くことなく、作業を行うことが大切です。
佐藤自動車は高い技術力にこだわっており、お客様にご満足いただける品質をご提供いたします。
お客様にとって、そのお車は大切な一車です。
決して妥協することなく、お客様のお車に向かい合って作業をさせていただいております。
もし、似たようなドアの凹みや傷にお悩みできたら、ぜひ佐藤自動車にお任せください!
ご相談も無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
よろしくお願いいたします。