音声でもご紹介してますので、聴きながら記事を見ると分かりやすいです(^ ^)
今回は、ベンツEクラスのフロントバンパーの修理事例についてご紹介します。
フロントバンパーを修理する方法は、大きく分けて3種類あります。
バンパーを脱着するのか、それとも脱着しないのかで、費用や仕上がりが変わってきます。
今回のベンツEクラスのケースは、そんな種類の違いをご紹介できる良い事例となりました。
それでは、修理工程をいっしょに見ていきましょう。
ベンツ、フロントバンパー傷の状態
<画像1-1>
こちらが、修理前の画像になります。
フロントバンパーの左部分に、ガリッと削れて、傷が入っているのがお分かりいただけるかと思います。
バンパーの修理方法は、いくつかのタイプに分けられます。
まずは「バンパーを脱着するかしないか」の2つに大別でき、さらに、そこから3種類に分けることができます。
細かく分けるともう少しありますが、今回はこの3種類について、ご説明をさせていただきます。
1つ目は、バンパーを脱着しない方法です。
フロントバンパーの傷や凹みについて、一番費用を安く、さらに早く修理を終わらせようとした場合に適したやり方です。
フロントバンパーを外さずに、そのまま削って形を整えて塗装するため、コスト的にはもっとも安くなります。
2つ目は、バンパーを脱着した上で、塗装を半分行うという方法です。
バンパーを外して、傷を削って、フォグランプやモールといったいろいろな部品を外して、半分くらいまで塗装するというやり方です。
3つ目は、バンパーを脱着した上で、塗装を全面的に行うという方法です。
バンパーのほか、モールなどもすべて外して、傷を削って修理を行い、バンパーを全部塗装するというやり方です。
費用としては、こちらのやり方が一番高くなります。
以上、3つの方法をご説明しましたけれども、今回は2番目のやり方である
「バンパーを脱着して塗装を半分行う方法」
で修理しました。
フロントバンパーを取り外し、モールやフォグランプを外して、半分くらい塗装して、修理をやらせていただきました。
これから、詳しくご説明をしていきたいと思います。
なお、バンパーを外した理由は、フォグランプやモールがある中で、お客様が少しでも綺麗にされたい、とご希望だったため、こちらをご提案させていただいた、という流れになります。
バンパー脱着で部品の取り外し
<画像2-1>
こちらの画像をご覧ください。これはバンパーを外した裏側の画像になります。
バンパーの裏側には、このように、たくさんの部品がついています。
フォグランプをつけるための部品がついていたり、
樹脂製でやわらかいバンパーを支える骨組みがあったり、
グリルがついていたりなどです。
デザイン性やお車の強度などの問題で、このような多くのものが装着されているのです。
<画像2-2>
フォグランプとモールを外すにあたっては、こういった裏の部品も外していかないといけません。
その分、時間やお金などのコストがかかってしまう、という形になります。
しかし、こういう作業を行うことによって、お車をより綺麗に直すことができます。
そのため、当社のほうからご提案させていただいたり、お客様のご要望をいただいたりして、パーツを外していきます。
すべてにおいて、「お客様がご満足いただくため」という視点を持って考え、ご提案をさせていただいております。
傷を削ってパテ形成
<画像3-1>
次に、こちらの画像をご覧ください。パテをつけた状態となります。
バンパーを外して、中からフォグランプやモールなどを外し終わってから、お車の傷を削り落とし、形を整えるためにパテをつけています。
<画像3-2>
こちらは、パテを削って形を整えたものになります。
なお、形を整えたらそれでおしまい、というわけではありません。
この先も大事な工程が待っています。傷を削って、「サフェーサー」というものを塗装していきます。
下地処理の重要性
<画像4-1>
こちらが、下地処理剤(サフェーサー)を吹く前の段階です。
周りに塗装が飛ばないように、マスキングテープで養生をしています。
<画像4-2>
こちらの画像は、サフェーサーを塗装したものです。
サフェーサーを塗装したら、これでまた終わり、というわけでもありません。
下地を塗装した部分をしっかりと乾かします。
当社では、UV 硬化剤、つまり UV 硬化するようなサフェーサーを使っています。
UV照射器で紫外線を当てて、サフェーサーを完全硬化させます。
その後、完璧に形を整えるために、再び削っていきます。
ここでですね、きちんと形を整えてあげることで、しっかりと上葺き塗装に入れる、という形になります。
ベンツ塗装のこだわり
<画像5-1>
こちらの画像が、塗装が完成したところになります。
一番最初の方でご説明させていただきましたが、バンパーを全部塗装するのではなくて、半分で塗装を収めています。
メーカーさんやディーラーさんにお車を持っていった場合、全部塗装するというやり方しかやっていただけず、高額になってしまうというケースがあります。
佐藤自動車では、お客様のご要望、お車の色、お車の形などを考慮させていただき、お車的に一番いいやり方、そして安いやり方をご提案させていただいております。
今回のベンツEクラスの場合、ナンバーで隠れるところを使って、ぼかしをかけております。
そのため、まったくわからないような形で、塗装ができております。
金額についても、溶剤代も材料代もお安くできるので、費用が安く済みますよ。
このような形で、当社としてはご提案させていただいているという形になります。
当社では、ディーラーさんと同じように、ベンツの指定塗料になっている「スタンドックス」という塗料を、輸入で取り寄せて、塗装をやらせていただいております。
そのため、ディーラーさんに持っていくのと修理の質は何ら変わりなく、ただ費用が安いだけ、ということをご理解いただければ嬉しく思います(^^)
佐藤自動車では、そこまでこだわって、お車の修理をさせていただいております。
ベンツ、バンパーの傷の修理完成
<画像6-1>
最後、こちらが完成後の画像になります。
総称箇所はまったくわからなくなり、綺麗に出来ているんじゃないかなと思います(^^)
<画像6-2>
こちらは、修理箇所のアップの画像です。
傷があったのかどうか、わからないようなところまで持っていけておりますね。
当社では「永久保証」という形で、自信を持って、お客様にあった修理方法のご提案、そして作業をさせていただいております。
佐藤自動車では、お客様にお伺いを立て、お客様の意見を尊重し、お客様にご満足いただけるように、従業員一同取り組んでおります。
このような形のバンパーの傷などがありましたら、ディーラーさんにもちろんお聞きする、ということもよいですけれども、当社佐藤自動車にご相談いただければ、大変嬉しく思います(^^)
ご相談お待ちしております。