音声でもご紹介してますので、聴きながら記事を見ると分かりやすいです(^ ^)

今回はホワイトが目に飛び込んでくる欧州生まれのワーゲンゴルフの板金塗装修理です。

この修理のポイントは、普通に修理すると「事故車」となり、お車の価値が下がってしまうところ。

しかし佐藤自動車は、そんな価値下落を許しません！
（当然安全性は考えてのことです。）

安全基準を守りながら、修理できるところは修理します。

それでは、かなり激しい凹みが広範囲に出来てしまったワーゲンゴルフの修理をご覧ください(^^)

ワーゲンゴルフのリアドアとフェンダーの激しい凹み

真横から見た画像です。結構大きく歪んでいます(>_<)

この角度の画像からは、リアフェンダー部分にかなりの凹みがあるように見えます。

リアドアはというと、この角度からはそこまで凹んでいないように見えるかもしれません。

しかし、、、角度を変えて見てみると結構こすれているのも目に付きます。

リアドアの凹み部分がどれくらいなのかは、次の板金で見てもらうとはっきりとわかりますが、

リアドアの方もかなり凹んでおります。

ですので、今回の凹み状態を普通に考えると、ディーラーさんやメーカーさんの視点で見ると間違いなく

「両方とも交換」

ということになるでしょう。

そして「両方とも交換」となった時点で、すごーい高額な金額になり、さらにリアフェンダーを交換すると「事故車」扱いになるんです(>_<)

もしオーナー様が将来この車を手放すことがあれば、事故車とそうでない車とでは「お車の価値」が大きく違ってきます。

そこで佐藤自動車としては安全面も問題ありませんでしたので、

「両方とも修理」

というご提案を差し上げました！

リアドアとフェンダーの凹みを板金

上の画像はリアドアとリアフェンダーにあった大きな凹みを、鉄板の裏側から叩き出して調整させていただき、その上から板金して形を整えている状態です。

ここで見ていただきたいのは、リアドアの板金されている範囲。

最初の画像で思っていたよりも広範囲になっています。

そして、角度を変えて真横から見てみると、ドアノブの下と、さらにその下部分にも歪みが出ていたことがわかります。

ディーラーさんやメーカーさんだと「交換です」って言うでしょうね。

しかし、
佐藤自動車はこのように板金で形を整え、さらに次の行程で新車のようなシルエットを復活させるべく整形作業を行います(^^)/

リアドアとフェンダーの形を整形

パテを使って形を整えているところです。このパテも紫外線硬化型と呼ばれる、
ちょっと割高なパテを使うことで、後から形が崩れてきたり痩せてきたりするトラブルを解消しています。

また、パテは薄く使うことが基本でして、
ホント、板金で調整した形をパテで微調整するような使い方が正解なんです！

板金の技術が低いところですと、
板金での調整はそこそこにして、パテを盛って形を整えようとしますが、それは間違った方法です。

パテの基本は「うす～く」使うのが肝心！うす～く付けたパテを削りながら、さらに形を整えます。

このとき、削った感じやシルエットの確認は職人の手の感覚なんです。

反対側のシルエットを触り、
削っている方が同じ状態になっているかを、何度も何度も確認しながら、職人技で削って整えます(^^)

リアドアとフェンダーの塗装準備

パテを削って形が調整された上から「下地処理剤」であるサフェーサーと呼ばれるものを塗っています。

下地処理剤を塗っておくことで、
塗装がボディに吸い込まれることがなく、いつまでもキレイな状態を保つことができます(^^)

ちょっと値段は高いですし、手間もかかりますが、後から

「塗装したところ、色が薄くなってわかる」

というのは避けたいですので、このような材料をあえて使わせてもらっています！

リアドアとフェンダーの塗装完了！

まずはリアドアの塗装です。形も整っているので、まるで新品のドアです。

次がリアフェンダーの塗装です。リアフェンダーはドアのように外して塗装できませんから、塗装する部分だけを出すようにして、後はビニールなどでくるんで塗料が付かないようにしています。

タイヤもしっかりとくるんでおき、塗料で汚れないようにしておきます。

このように塗装をするのですが、塗装に関してあなたもディーラーさんやメーカーさんで言われたことがないでしょうか？

「ディーラーやメーカーとは同じ色にはなりませんよ。」って。

これには理由がありまして、
ディーラーさんやメーカーさんは輸入車専用の塗料である「スタンドックス」というものを使っているんです。

しかし、ほとんどの工場では「スタンドックス」を使っていないため、先ほどのようなことを言われるのです。

しかし、佐藤自動車はこのことをわかっていますから、
修理をご依頼いただいたお客様の「同じ色にならないんじゃないの」という不安を無くすためにも、
また、新車と同じ色にしたいというこだわりからも、輸入車には輸入車専用塗料である「スタンドックス」を使用しています。

ということは、佐藤自動車に限って言うと、
輸入車を塗装してもディーラーさんやメーカーさんと「同じ色」になるということなんです。

これは大きな安心だと思います。

また、塗料に関してはかなりこだわっておりまして、
日本車には日本のメーカーである「関西ペイント」を使用しております。

このように、お車によって塗料も変えていますので、おかしな仕上がりになる心配は全くございません。

お客様の気持ちとしては、ディーラーやメーカーと同じものを使ってほしいって思うんじゃないかと。

そんな気持ちも考えて、ちょっとしたことですがこだわっています(^^)/

ワーゲンゴルフのリアドアとフェンダーの激しい凹み修理完了！

いかがでしょうか？この仕上がり(^^♪

最初の画像と見比べると、びっくりするくらいキレイになったと思います。

結構時間をかけてキレイにさせていただいたので、お客様にも大変喜んでいただけたときには、こちらもすごく嬉しいですし満足感も大きいものになりました(^^)

大きな凹みもここまで修理できる。
しかも事故車にならずに。もし、ディーラーさんやメーカーさんで「交換」「事故車」という提案や見積もりが出てきた場合、即答せずに佐藤自動車へご相談いただければ、あなたのお力になれるかと思います。

無理な提案や修理をオススメすることはありませんので、お手間ですがお問い合わせや相談をいただけると、私たちも大変うれしく思います(^^)