プジョー508の板金塗装による修理事例をご紹介します。
フロントドアが大きく損傷してしまった今回のお車。
部品を交換しなければならないかのような凹みが、ドアのラインを板金で整えることによって「強度が復元」し修理が可能となります。
なお、衝撃が強ければ、下の方がぶつかっただけでも凹み・歪みが周りに大きく波及するので、その見極めが重要です。
それでは、プジョーをどのように直していくかを見ていきましょう。
プジョー508ドア損傷状態
こちらが、損傷状態の画像です。
こちらのほうが分かりやすいのでご覧ください。
歪んでいるのがお分かりいただけるかと思います。
この画像で、歪んでいることをどのように確認するかと言いますと、塗装の写り込みをチェックします。
ご覧いただくと、写り込んでいる景色が歪んでいるのがお分かりいただけるかと思います。
道路などが写っていますが、その部分に歪みが出てきています。
この歪みによって、鉄板も歪んでいるということが判断ができます。
さらに、今回はお車の下のほうがぶつかりましたが、その影響で上のほうまで歪み・凹みが発生している、ということになります。
ドア板金は強度の復元が重要
こちらは、板金が終わったところの画像です。
この板金で重要なポイントは「ライン」です。
プジョーは、お車のドアの真ん中にラインが走っています。
修理する際は、このラインをしっかり出してあげること、しっかり板金をしてあげることによって、鉄板の強度が復元できます。
板金作業をするにあたっては、鉄板の強度が復元することが最重要です。
なぜこのようにラインが車にあるかと言いますと、2つ理由があります。
1つ目は「デザイン」です。
デザイン的に「こちらのほうがかっこいい」ということで、おそらくデザイナーの考え方でしょう。
2つ目は、「鉄板の強度」です。
この折れているラインを作ることによって、強度を持たせているんですね。
鉄板に強度を持たせているところがぶつかったのであれば、しっかりとその部分も板金して形を整えてあげないと、強度が復元できないことになります。
そのため、ここは時間をかけてでも、しっかりとラインを出していくこと、とんがりを作ることが重要ポイントになります。
パテ形成と下地処理
こちらは、板金が終わった後に薄くパテをつけた画像です。
このとき、「薄い」というのが基本です。パテをつける時には薄くつけて、形を整えていきます。
こちらはパテをつけて削り落としたところの画像です。
「パテをつけて削り落とす」ということ。
簡単に削り落とす、という風に言いましたが、かなりの熟練の技が必要になります。
まずは最初に、「ダブルアクション」という機械、つまり「サンダー」を使って削っていきます。
しかし、どうしても機械だと細かいところが調整できません。
そのため、あとは職人の技術で、触りながら手を使って研いでいくことになります。
触って、研いで、触って、研いでということを繰り返して、この形を作り上げていくんですね。
やすりを使って形を整えたら、次は下地処理に入ります。
こちらは、「下地処理剤」というものを塗装したところの画像です。
下地処理剤を「サフェーサー」とも言いますが、これは紫外線硬化型のサフェーサーを使って、下地処理をしたところです。
まず順番としては、板金をして形を整え、パテを使って、最終的に綺麗に形をより正確にする。
その後に、下地処理剤というUVサフェーサーを塗装し、下地をしっかりと整える。
ここまでいって、初めて最後の塗装に入っていきます。
下地処理剤についても、塗装して完成ということではありません。
こちらも、やすりを使って手で削ぎ落として、最終的な形に整えます。
塗装のこだわり
こちらが、塗装完成後の画像です。
当社では、「スタンドックス」という塗料を使っています。
これは、メーカーさんの指定塗料になっている塗料です。
このスタンドックスを海外から取り寄せて使っておりますので、ディーラーさんと遜色ない塗料ということになります。どうぞご安心いただければと思います。
プジョー508板金塗装完成
こちらが、完成した画像です。
一番最初に損傷画像を見ていただいたときに「写り込み」のお話をさせていただきましたが、完成後は、外の景色が綺麗に写り込んでいるのがお分かりいただけるかと思います(^^)/
しっかりと板金をして塗装することによって、このように綺麗に写り込みを作ることができ、歪み・凹みを直して、きちんと完成させることができました。
基本的には、今回のプジョーのように凹み、歪んでしまっていると、メーカーさんやディーラーさんでは「ドア交換」という形になってしまいます。
一方、当社佐藤自動車であれば、今回のお車のように凹んでいても、修理対応が可能です。
費用も、ディーラーさんの半額くらいで修理が完成できます。
しかし、「安い」ということがお伝えしたいことではありません。
技術を持ってやらせていただければ、「交換ではなく、修理ができる」ということが、もっともお伝えしたいことです。
修理になれば、取り替えの部品代などが必要なくなるため、結果として安くできます。
「安かろう、悪かろう」ではなく、「綺麗に、安く」が当社佐藤自動車が求めているものです。
ご安心いただいて、ご依頼いただければ大変嬉しく思います。
お見積もりやご相談は無料で承っておりますので、お車でお困りのことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。