お車を直すとき、新品の部品に交換するケースがあります。
「部品交換するだけなんだから、どこで直したって同じでしょ?」と思われる方もいらっしゃるのですが、交換修理にも技術力が必要です。
というのも、ただ部品を取り換えればOKというわけではなく、細やかさが求められる作業が含まれているからです。
今回はそんな具体例として、BMW 1シリーズ、フロントバンパーの交換事例をご紹介します。車両保険を使った、保険修理のケースとなります。
どうして部品の交換に、高い技術力を要するのか。
画像とともにご説明しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
BMWバンパー損傷
まずは、損傷状態をご覧ください。
お車正面の右側と左側の両方、ちょうどライン部分に沿って、黒っぽい傷ができています。
左右で傷の高さが一定なので、これくらいの高さの壁か何かに衝突しちゃったのかな、と思われる傷と凹みです。
フォグランプの周りの部分をフォグランプカバーといいますが、このカバーもずれてしまっている状態です。
左右とも同じような状態になっていましたので、全部交換をすることにしました。
今回は保険修理になりますので、お車にとって一番いいやり方でやらせていただきます。
保険を使わない場合は、予算やお客様のご希望に合わせて一部だけ直したり交換をしなかったり、という場合がありますが、今回は保険が使えますから、最も良い作業内容でいくことにしました。
なぜ保険修理では一番いいやり方でいくかというと、費用の金額は関係ないからです。
保険を使うと、3等級下がります。これは、100万円使おうが10万円使おうが、保険の等級はみんな等しく、3等級下がるんです。
ですから、お車的に一番いいやり方を選択したほうがいいのです。
ここで注意点です。
今回の損傷以外で、何箇所も傷ができている場合、「他のところも、いっしょにまとめて保険で直せないか」とお客様に聞かれることがあります。
結論からいうと、不可能ではありませんが、保険の等級がさらに下がるので、おすすめしません。
車両保険は「1事故で3等級ダウン」という考え方になりますので、違うときにぶつけているものは対象外です。
それも含めて保険請求する場合は、事故数が一個増えて、さらに3等級落ちることになります。つまり、2事故6等級ダウンとなってしまうので、そこだけは気をつけた方がいいですね。
「この際、全部まとめて保険で修理しよう」と考えちゃう方も中にはいらっしゃるのですが、そういうことはできない仕組みになっています。
新品パーツ色なし提供
こちらは、交換するための新品部品です。色が黒いのがお分かりいただけるかと思います。
輸入車の場合は新品には色がついてこないので、当社で色を作って塗装することになります。
新品に色作りが必要なのは、ディーラーさんも同じです。
同じようにメーカーから取り寄せになりますので、部品が来たとしても、色がついていません。
ですから、ディーラーさんも工場で色を作って塗装していくわけです。
さて、今回のBMWは白いお車です。
この場合、ただ白い塗料を塗ればいい、というわけではありません。
単純に「白単色」ということではなくて、黄色や赤、緑や黒が入るといった形で、5種類以上の色を使って「同じ白色」を作っていくんです。
ですから、色を作るには、熟練の技術が必要になってくるということです。
「新品に交換するだけだったらどこでやっても同じでしょう」と思われがちですが、実はそうではないんですね。
これは、ディーラーさんでもそうです。単純にディーラーに預ければいい、ということではなく、技術力が問題になってきます。
当社・佐藤自動車では、実績に裏打ちされた高い技術と、ディーラーさんよりもお得なサービスがあります。
おかげさまで、技術をご信頼いただき、遠方の方からもご依頼いただくことが増えており、大変ありがたいと思っております。
穴あけ技術
新品のバンパーには、センサー用の穴を開ける必要があります。
運転しているとき、壁などが近くなると、センサーがピーピーと鳴ると思うんですが、あのセンサーがついている穴ですね。
車種によって違いますが、新品部品の中には、センサーの穴が開いていないものがあります。
今回のBMWでは、穴が開いていないバンパーが届きましたので、当社のほうで穴を開けることになりました。
こちらは、私たちのほうで穴の大きさを測って、その大きさのとおりに穴を開けたものです。
今回のBMWの1シリーズであれば、4ヶ所の穴が開いています。前のほうに2箇所、左右1ヶ所ずつです。
穴を開けるときにも、注意点があります。
ただ穴を開けるだけだと、見た目が汚いんです。段差ができてしまって、見た目が悪くなっちゃうんですね。
そこで、細かい目のペーパーを使って、段差を整える必要があります。
こういった微妙なタッチのところまで、きちんとやってあげることが、当社の基本です。
塗装をしたあとで穴を開けると、これもまた穴の形が汚くなるんですね。
なので、穴を開けるのは必ず塗装をする前におこなうことになります。そうすれば、内側や切った断面にも綺麗に塗装が入りますので、違和感がなくなり、新車のようになるわけです。
こだわり塗装
こちらは、塗装が完成したところです。色ツヤもいい感じになっています!
当社では、メーカー指定塗料の「スタンドックス」を使っています。
ディーラーさんが使っているものと同じ高品質な塗料なので、ご安心いただければと思います。
塗装は、完全密閉型の塗装ブースで行います。
ホコリや塵が車につかないよう、空気の流れがコントロールされているので、綺麗に仕上げることができるんですよ。
こちらが、バンパーを取り付けたところになります。
保険請求するときには、必ず交換したパネルとついているパネルの画像を撮って、保険会社の方にお渡しします。請求に必要なんですね。
床にいろいろ細かい部品が置いてありますが、これらもすべて交換した部品です。
保険会社には、明細だけではなくて、「この部品を交換しましたよ」という画像をいっしょに添付します。
こうすることで、当社・佐藤自動車は保険会社からご信頼いただいた上で、請求ができるというわけです。
こちらは、センサーに問題ないかどうかを、コンピューターで診断しているところです。
バンパーにはいろんな部品やセンサーがついていますから、交換したあとも安全であるかどうか、調べる必要があるわけですね。
このように、ディーラーさんと同じようにきちんと診断をして、お客様に安全に乗っていただけるように取り組んでいます。
BMWバンパー交換完成
こちらは、修理が完成したところです。
どこに傷があったのかまったく分からなくなり、違和感なく仕上げることができました!
交換でも選ばれる理由
今回は、車両保険を使った、BMW1シリーズのフロントバンパーの修理事例をご紹介しました。
「保険修理だからディーラーに行く」という方もいらっしゃいますが、業者選びは、ぜひ慎重におこなっていただきたいと思います。
今回のBMWバンパー交換のように、一見誰でもできそうな作業でも、実は技術力を要するケースがあります。
自動車工場のホームページを見たり、見積もりや相談をしたりして、技術力の高い工場さんを見つけていただければと思います。
当社・佐藤自動車も、創業25年を超えた実績のある自動車工場です。
常にお客様に寄り添い、お客様に喜んでいただけるようなサービスをご提供できるように取り組んでおります。
たとえば、当社では、修理について永久保証をご提供できますし、10%のキャッシュバックなどのサービスを提供しており、多くのお客様から、保険修理をご依頼いただいております。
お客様の大切なお車の修理を、ぜひ当社にお任せいただければ、大変嬉しく思います!
今回ご紹介した事例についてはもちろん、他にも分からないことがありましたら、なんでもお気軽にご相談くださいね。
お待ちしております!