バンパーの擦り傷を修理する時には、どこまで塗装するのでしょうか?
バンパーは脱着するのでしょうか?
修理工場に言われたままの内容で、修理依頼をしている方も多くいると思います。
知っていれば損する確率が少なくなると思いますので、BMWのバンパーを例にしてご説明いたします。
ぜひ参考にしてください。
バンパー擦り傷・損傷状態
フロントバンパーの右側・右下が擦った傷があります。
これくらいの傷であれば、バンパーを脱着して修理する必要はありません。
今回のBMWはフォグカバーが破損してしまっていましたので、脱着して取り付けが必要になりますが、この擦り傷だけの修理であれば、脱着は必要ありません。
このBMWの擦り傷のご依頼は右側だけでなく、バンパーの中央、バンパーの左側も一緒に修理をしてほしいとのご依頼でした。
※バンパーの左側とは、車を正面から見てという事ではなく、車と同じ方向から見てと言う事です。運転席に乗ってその場からどっちと言うのが分かりやすいですかね!
車の業界ではそのように言います。
このように右・中央・左と擦り傷がありますので、これは脱着しないで修理する事は出来ません。
出来ないと言うのも、綺麗に修理が出来ないという事で、絶対に修理出来ないわけではありませんので、ご安心ください。
お客様の求める完成度やご予算に合わせて佐藤自動車ではご対応させていただきますので、何でもお気軽にご相談頂けると嬉しいです(^ ^)
今回は綺麗にご修理されたいお客様でしたので、バンパーを脱着してのご修理をご提案させていただきました。
バンパー擦り傷・修理
フロントバンパーを脱着して、擦り傷を修理した画像です。
バンパーの擦り傷を修理する方法は大きく分けて3種類あります。
損傷状態によって修理方法が違いますので、その3種類をお伝えいたします。
- ①バンパーが凹んでいる場合
- ②バンパーの傷が深く「えぐれ」ている場合
- ③バンパーの傷が薄い傷の場合
①バンパーが凹んでいる場合には、
凹んでいる箇所を100度位まで温めて裏から押し出し、急激に冷やして固める!
凹んでいる場合には上記のようにして凹みを直してパテ処理をしていきます。(脱着が必要)
②バンパーの傷が深く「えぐれ」ている場合には、
パテで埋めていきます。しかしパテでの埋め方にもコツがあります。
「えぐれ」ているという事は急激な段差がありますので、そこにそのままパテをつけても仕上がりは良くなりません。その急激な段差を緩やかにしてからパテで形を作っていくのです。そうしないと修理後すぐは良いですが、時間が経つと修理の後が見えてくる可能性がありますので、細心の注意をして作業が必要なのです。(必ずしも脱着は必要ない)
参考、「車のバンパーに傷が!プロが教える修理費用と施工方法」
③バンパーの傷が薄い傷の場合、
この場合はパテは必要ありません。削って傷を落としていき、下地処理剤(画像の白い塗料)を塗装して処理をしていきます。(必ずしも脱着は必要ない)
参考、「フロントバンパー傷修理!脱着しないだけで2万円も安いのはなぜか?」
今回のBMWの擦り傷では、①・②・③のすべての傷がありました(>_<)
右側には「凹み」と「深い傷」、左側と中央は「薄い傷」
バンパー擦り傷・塗装
バンパーを全体塗装した画像です。
このBMWは擦り傷が全体にありましたので、脱着して全体塗装をさせていただきました。
バンパーの塗装には、全体塗装・部分塗装と大きく分けて2種類の塗装方法がありますが、実は一概にどちらの塗装が良いとは言えないのです。
「全体塗装の方が良いでしょ!」
と思われがちですが、必ずしもそうではないのです。
全体塗装をするということは、基本的にはバンパーの脱着が必要になります。
お客様によってはバンパーの「ボルト」も一切脱着したくないと思っている方もいらっしゃいますし、新車の塗装を維持したいという方も多くいらっしゃいます。
上記の観点から
私どもとしても、お客様お一人お一人の車への思い入れが違うと理解し、そのお客様にあった修理方法をご提案させていただいているのです。
私として、こちらの方が良いですよ!こういう理由で!
などとアドバイスさせていただいています。
しかし最後はお客様が良いと思う修理方法をご選択していただければ良いと思っています。
何でも「気持ち」です。
修理工場に無理やり勧められた方法で後悔するなら、自分の思う方法で修理した方が気持ちが良いと思います。
分からないから修理工場に任せたいという方でも、説明だけは聞くと良いですよ!
その会話からその修理工場の優しさなどが伝わると思いますので・・・(^ ^)
参考、「車の傷の修理代。ディーラーと修理工場の費用ってどう違う?」
バンパー擦り傷・磨き
バンパーの塗装が完成したら、バンパーを取り付けして磨き処理をします。
「塗装が終わってそれで終わりでしょ!」
と思われるかもしれませんが、ここからまた技術力を要す作業が磨き処理なんです。
塗装が終わっても実は、「塗装の艶」・「塗装の肌」は完璧ではありません!
ポリッシャーを使って磨きをして、ピッカピカの艶と肌になるのです。
正直、トッププロが磨きをかけると、新車以上の艶・肌になりますので、新車より綺麗になるなんてのは良くあることです。
「なんか新車のように綺麗に見えるね!」
と良く言われますが、実は新車より綺麗になっているのです(^ ^)
お客様には信じてもらえないので、あまり私たちから言う事はないですが・・・。
バンパー擦り傷・修理完成
満足のいく擦り傷の修理が出来ました。
バンパーの擦り傷の修理が少しご理解いただけたのではないでしょうか?
部分塗装で出来る修理〜全体塗装になってしまう修理!
佐藤自動車ではお客様の求める完成度をお聞きして、それに合わせて擦り傷修理の仕方をご提案させていただいております。
先ほども、修理は気持ち!
とお伝えしましたが、気持ち良く修理してもらって、擦り傷があった事も忘れてしまう位が良いですよね!
その「気持ち良く」で思い出すのが、
ここから下記は修理に関係ないので、飛ばしてもらっても良いです(>_<)
まだ私が20歳位の頃、寒い冬の日
「ぷらっと」入った居酒屋さん
日本酒に「こだわり」があるみたいでした。
私が「この日本酒をお燗でお願いします!」と言ったら
「これをお燗にしたら絶対にダメだ!』
「こっちの日本酒にしろ!」
とすごく怖い口調で言われてしまったのです。
少し優しく諭してくれるなら、「美味しい飲み方があるのね(^ ^)ありがとうございます」
と思えたでしょうが、その後のフォローもなく嫌な雰囲気のままその会が終わってしまい、その会の全てが嫌な思い出になってしまいました(>_<)
今であれば、雰囲気が壊れない様な誰も傷つかない様な、良い返しの言葉をかける事もできるでしょうが、まだ若かったので、良い返しの言葉もなく「だんまり」するしかなかったのです!
20年位経った今でも鮮明に覚えている位、私にとっては嫌な思いをしたのだと思います。
そう考えると、
美味しいお酒も料理も、何か物を買う時も、何か修理してもらう時も、全てが気持ちなんだな!と思うようになりました。
そこで私は、技術力だけではダメだと気付かされたのです!
どれだけ綺麗に修理しようが、対応が悪ければその修理の仕上がりも逆に嫌な思い出に変わる。
技術力があるけど優しさがないより、
技術力はないけど優しさがある方が、逆に良いのではないかと思うくらいです。
もちろん佐藤自動車では、トップレベルの技術力を目指し、そして優しさもある工場になれるように日々努力を続けていきたいと思っています。
こう思えるようになれた事で、今はあの居酒屋さんに逆に感謝しています(^ ^)
関係ないお話になってしまい申し訳ございませんでした。
このようなお話も少し混ぜて、佐藤自動車を知っていただくのも良いのかな!と思った次第です。(^ ^)
参考、「車の傷や凹み修理!なぜ工場によって修理代が違うの?その理由」
バンパーの擦り傷でお困りなら佐藤自動車にご相談ください
ディーラーに行ったら高額の見積もりになってるんだけど安く修理できる?
短い期間で修理したいんだけど対応してくれる?
保険で修理したほうが得なのか損なのかが分からないんだけど教えてくれる?
などなど、何でもお気軽にご相談下さい。
分かりやすく丁寧にご相談に乗らせていただきます。