バンパーにへこみがある場合には、基本的にはバンパーを脱着して修理する必要が出てきます。それはなぜか?
バンパーのを脱着すると費用的には少しお高めになってしまいますので、なぜ脱着しないければならないのか?
などをBMW、1シリーズのバンパーを例にして詳しくご説明しますので、参考にしてください。
目次
バンパーのへこみ損傷状態
左後ろのバンパーを、バックしてぶつけてしまったのだと思われます。
バンパーが少しへこんでいて傷があり、フェンダーはバンパーとの合わせ面がへこんでいて、板金が必要になってしまった事故です。
ここからバンパーを脱着して、へこみと傷を修理しフェンダーを板金していきます。
バンパーのへこみを脱着して修理する理由
今回のBMWのバンパーはへこんでいました。
へこんでいると言うことは、裏から押し出してあげないとへこみは元に戻りません。
バンパーを熱で100度くらいまで温めて、裏からへこみを押し出して、冷やして固める!
こんな作業が必要となりますので、脱着が必要になってしまうのです。
もちろん脱着すると費用が高くなってしまいますので、脱着せずにアクセスできる場合はなるべく費用がかからない方向で作業させていただいおります。
今回はバンパーとフェンダーの重なり合うところのフェンダーにもへこみがありましたので、バンパーにへこみがなくてもバンパーの脱着は必要でした。
バンパーのへこみ修理
バンパーのへこみを裏から直し、傷を削り落としてから、下地処理剤を塗装しました。
下地処理剤とはサフェーサーと言いまして、トップの塗装をする前に必ず塗装するもので、トップ塗装の吸い込みを防止るる大変重要な作業となります。
これをしっかりしないと仕上がりに大きく影響しますので、見えないところですが手を抜くことができない大事な作業です。このサフェーサーを削ってより平らにして最終のトップ塗装に入っていきます。
参考ページ、「バンパーにへこみがない場合の脱着しない修理方法」
フェンダーのへこみ修理
板金後の画像になりますが、バンパーとの合わせ面がへこんでいましたので、板金してへこみを修理致しました。
板金の仕方としては、リヤバンパーもへこんでいましたので、まずはバンパーのへこみを修理して、その直したバンパーを定規に使って、合わせながら作業していきます。
フェンダーを板金したらバンパーをつけて確認し、まだへこみが出し切れていなければもう一度鈑金し、バンパーを合わせてと、これを繰り返しバンパーとの面を合わせていきます。
これを怠ると修理後にバンパーを付けたときに段差が発生してしまう可能性がありますので、ここは慎重に何度も繰り返し作業していきます。
同じ箇所のリヤフェンダーの板金をした事例がありますので、
「アウディの板金塗装/ドア・フェンダーの修理代と相場のお話。」も参考にして下さい。
パテつけ形成
板金後にパテで形成し完璧な仕上がりにしていきます。
パテはなるだけ薄く付けるのが基本です。
板金をあまりせずにパテで形を作ろうとすると、後から不具合が出る可能性がありますので、しっかりと板金してからパテで最終形成をしていきます。
パテで形を整えることも大変熟練した技術力が必要となります。
パッと見わからないレベルであれば、正直10分もかかりませんが、しっかりとプロが見てもきれいに見えるようにするには、5倍以上の時間をかけて作業しております。
時間をかけても技術力が伴っていなければ、何時間かけようとできるものではありません。
バンパーのへこみ修理後の塗装
バンパーの塗装後の画像です。
バンパーの塗装には大きく分けて2種類の塗装の仕方がございます。
それは、バンパーを全体塗装するか、部分的に半分くらいで塗装するかに分かれます。もちろん全体塗装するほうが高い金額になってしまいますので、半分くらいで綺麗に塗装ができるようなら、そちらをご提案させて頂いております。
あまり小さくやりすぎると、塗装したところがはっきりと分かってしまいますので、それでは意味がありません。
弊社としてはお車的に問題なければ、半分でご提案しますし、これはという事がありましたら、全体塗装のご提案もさせて頂いております。お客様にあった修理方法や求める完成度でお選びください。基本的には費用が安くなる、部分塗装でご提案させていただいています。
へこみ修理後のフェンダー塗装
塗装と言うのは2コートとなっておりまして、この車であればシルバーを塗装し、その上にクリヤーを塗装していきます。
ここから強制乾燥をかけていきまして、完成となります。
塗装の色もシルバーと言いましたが、このシルバーの色がが売っているわけではなく、一台一台その車に合わせて色を作っていくのです。
車が製造された日によっても色が違ってきますので、色つくりは本当に時間のかかる作業です。そして技術力も大変必要とされる工程です。
バンパーのへこみ修理、完成
バンパーとフェンダーとの面もへこみが綺麗に直り、待ったく問題ありません。このように綺麗に修理できますと本当に気持ちよくなります。
そして最後にはお客様の笑顔を見れた瞬間が私共の喜びです。
バンパーの色が少し黒く見えてしまっていると思いますが、これは角度でそう見えてしまっております。現車を見れば完璧ですのでご安心を!
まとめ
バンパーのへこみ修理と言ってもすべて同じ作業というのはなく、一台一台ぶつかり方もが違いますので、それに合わせて作業していきます。
ですので決まったマニュアルというものがなく、その都度修理方法も変えていかなければなりません。
そこが面白い所ではあるのですが、そこが大変なところでもあります。
同じBMWの修理事例となりますので、
「BMW・X1、作業者の気持ち!交換せずに板金塗装。」も参考にして下さい。
バンパーのへこみ修理でお困りなら神奈川の佐藤自動車が解決いたします。
こんなバンパーのへこみも修理できるの?
ディーラーに行ったら交換と言われて、高額の見積もりになってるんだけど安く修理できる?
短い期間で修理したいんだけど対応してくれる?
保険で修理したほうが得なのか損なのかが分からないんだけど教えてくれる?
などなど、何でもお気軽にご相談下さい。
分かりやすく丁寧にご相談に乗らせていただきます。