バンパーが破れた場合、基本的にディーラーさんなどでは「交換」と言われます。
そして交換になれば、20万円以上の金額です。
一方、プロの技術者の目によって「本当に直すべき箇所はどこか?」を判断できれば、修理金額は半額以下です。
私たちは何をどう判断し提案しているのか、メルセデスベンツE63のフロントバンパーの実際の修理工程で詳しくご説明します。
ベンツ、バンパー破れ損傷状態
<画像1-1>
こちらは、修理前のお車の画像です。
<画像1-2>
画像を見ていただくとお分かりいただけるかと思いますが、 フロントバンパーの左下側が歪み、破れてしまっています。
<画像1-3>
このような形で切れてしまっていると、ディーラーさんであれば、間違いなく「交換」という形になってしまいます。
交換になれば、高いお金を支払わなければなりませんので、
最近では、このように「交換」と言われたため、当社佐藤自動車にご依頼いただくお客様が多くなっております。
それでは、フロントバンパーが破れ、凹んでしまったベンツの修理工程について、詳しくご説明していきます。
フェンダーにも歪みが!
<画像2-1>
こちらの画像をご覧ください。
おそらく、こちらのフロントバンパーは、正面からぶつかったわけではありません。
お車をバックさせるときに引っかけてしまい、その結果、バンパーが破れてしまったと思われます。
引っかけたことによって、バンパーとフェンダーパネルの付け根部分の隙間が広がってしまった、という状態です。
バンパーの破れを修理するとなれば、この部分の歪みを直していかないといけません。
実はこちらは、バンパーのほうが歪んでしまっているために隙間が開いている、というわけではありません。
実は
フェンダーパネルのほうが歪んでしまっているために、隙間が開いているんですね。
一般的に、お客様やディーラーのフロントマンの方でも
「バンパーが歪んでるからこうなっているのではないか」
という風に思われがちですが、
私たちから見ると「フェンダーパネルが歪んでしまう」というのは、すぐにわかります。
<画像2-2>
こちらは、バンパーを外して、フェンダーパネルの下から覗いた画像です。
<画像2-3>
少し膨れ上がっているのがお分かりいただけるかと思います。
バンパーとフェンダーパネルが共締めされて車に装着されるのですが、その部分が歪んでしまっているので、隙間ができてしまっています。
そのため、このフェンダーパネルを調整してあげることによって、この部分の歪みを直していきます。
<画像2-4>
こちらは、歪みを調整したところの画像です。
フェンダーパネルを調整したことによって歪みが直り、隙間が直っているのがお分かりいただけるかと思います。
今回のような事例の場合、「バンパーを交換しなければいけない」などとディーラーさんに言われるケースがあります。
こういうときには、まず修理工場のプロにご相談いただければ嬉しく思います。
バンパー破れ修理と塗装割れ
<画像3-1>
こちらの画像をご覧ください。 これから、バンパーの修理に入っていきます。
この段階では、バンパーの破れて切れてしまっている部分をつなぎ合わせて、歪みや凹みがあるところを元に戻していきます。
そして、そこに薄くパテをつけます。
<画像3-2>
こちらは、下地処理材の塗装を終わらせたところの画像です。
下の部分にだけパテがついていて、下地処理剤が大きくなっています。
なぜ、これだけ大きく下地処理剤を吹かなければいけなかったのか、塗装しなければいけなかったのかというと、
バンパーがぶつかって歪んだことによって、その衝撃が上のほうまで波及してしまうからです。
そうなると、上の部分におけるバンパーの歪みや凹みは無くなっていたとしても、塗装が割れてしまうのです。
バンパーは樹脂で出来ているため、1回ぶつかって、凹みや歪みができてしまったとしても、元に戻ってくれるケースがあります。
しかし、戻ってくれたとしても、塗装が割れてしまう。
そのため、そこの部分の塗装を削り落として、このように下地処理剤から塗装していかないといけない、というわけです。
このことを見逃してしまい、完全に塗装が終わったときに気づくケースがあります。
塗装が割れている箇所の上に、さらに塗装すれば、少しは分からなくなります。
しかし、塗装して時間が経つと、だんだん見えてきてしまいます。
そのため、
当社佐藤自動車では、塗装を全部削り落として、そこからスタートします。
こういった理由から、このように下地処理剤という形でかけないといけないんですね。
<画像3-3>
こちらは、下地処理剤が研ぎ終わったところの画像です。
下地処理剤を塗装してから削り落とし、塗装に入っていきます。
部分塗装でお安く塗装
<画像4-1>
こちらは、塗装する前の段階の画像です。
塗装するときには、このようにマスキングペーパーで囲って、他のところに色が飛ばないようにします。
今回のお車では、バンパーを全て塗装するということではなく、半分の塗装で収めることができました。
お車の色が白なので、塗装を半分で止めてしまっても、まったく問題ありません。
塗装をした部分としていない部分の境界を分からなくできますので、塗装代もお安くできます。
そのため、お客様には、このようなご提案をさせていただいております。
<画像4-2>
こちらは、塗装が完成したところの画像です。
<画像4-3>
当社佐藤自動車では、スタンドックスという輸入塗料を使っております。
これは、メルセデスベンツの指定塗料です。
お客様には、ディーラーさんと同じ塗料だということをご理解いただき、永久保証をさせていただいております。
どうぞご安心いただければと思います。
ベンツ、バンパー破れて切れた修理完成
<画像5-1>
こちらが、完成した画像になります。
バンパーには、センサーなどいろいろな部品が付いておりますので、そういった部品を付け直しております。
<画像5-2>
別角度からの画像です。
<画像5-3>
これらの画像を見ていただくと、損傷箇所がまったくわからなくなっているのが、ご理解いただけるのではないかと思います。
下側がぶつかって切れた場合、ディーラーさんなどではすぐに「交換」と言われてしまいますが、バンパーが破れて切れたとしても、凹んだとしても、修理は可能です。
このようなときには、当社佐藤自動車に一度ご相談いただければ、お車にとって良い修理方法をご提案させていただきます。
まずは一度、ご相談いただけると嬉しく思います。
今回は、メルセデスベンツE63におけるフロントバンパーの脱着修理についてご説明させていただきました。
もし似たような傷や凹み、切れ破れなどでお悩みの場合は、ぜひ佐藤自動車までお問い合わせくださいね。
ご相談お待ちしております。