傷ついた車を直すときは、「交換」か、それとも「修理」かで、費用面に大きな違いが出てきます。
新しいパーツに換えなければならないような傷だったとしても、元の部品を使って修理できる場合もあります。
それを見極められるかが、プロの腕の見せ所といえます。
今回は、ボルボV40の修理事例について、技術的な面からご紹介します。
ドアやスポイラーが壊れ、一見交換になりそうな損傷具合でしたが、無事に修理することができました。
当社がどのように車を直しているのか、その参考になれば幸いです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
板金塗装、傷凹み損傷状態
今回直すのは、ボルボV40。
フロントドア・リアドア・スポイラーの損傷を修理していきます。
各ドアとスポイラーに、傷と凹みがついてしまっています。
フロントドアとリアドアの隙間に注目してください。
段差ができてしまっているのがお分かりいただけるかと思います。
ドアは両方ともしっかり閉まっています。
つまり、前のドアが開いているから段差ができている、というわけではないんですね。
後ろのドアが歪んだために、このような状態になってしまっています。
このような段差ができてしまうと、ディーラーさんや技術力がない会社では修理をせず、「交換」という形になってしまう場合が多いです。
しかし、知識や技術があれば、板金することによって問題なく修理ができます。
トップ技術で修理で対応
こちらの画像をご覧いただくと、スポイラーとの高さも違っています。
ドアが歪んで凹み、内側に入り込んでしまうことによって、スポイラーとの段差もできてしまったというわけです。
これらの損傷を、板金修理していきます。
こちらは、板金終わったところの画像です。
本来であれば、スポイラーは外したほうが修理はしやすいです。
しかし、今回はあえてスポイラーを外さないで板金しています。
理由は、スポイラーとの高さを調整するためです。
パーツをつけたまま板金をすることによって、高さを正確に合わせていくことができるんですね。
そのため、このような形をとっています。
こちらの画像が、前のドアと後ろのドア、つまり、フロントドアとリアドアが隙間を直しているところです。
ご覧いただくと、段差がまったくないような状態まで持ってこられています。
修理の知識がないと、すぐに「交換」という扱いになってしまいます。
一方、当社佐藤自動車は高い板金技術を持っておりますので、綺麗に傷や凹みを直せます。
コスト面に関しても、修理のほうがおすすめです。
今回のボルボの場合、ドアを交換するだけで25万円くらいはかかってしまいます。
しかし、修理であれば、この3つのパネル修理全てを合わせても、25万円より安く済みますので、だいぶお得です。
こちらの画像は、下地処理剤を塗装しているところです。
板金が終わったら、紫外線硬化型のパテで形を整えて、凹みがないような状態に戻します。
そのあとで、下地処理剤を塗装していく、という流れです。
ここまでが、フロントドアおよびリアドアの修理の説明です。
次に、スポイラーの説明に入っていきます。
スポイラーも交換でなく修理で!
こちらは、スポイラーを外したところの画像です。
クリップが飛んでしまって、付け根も壊れてしまっています。
これは、スポイラーがぶつかるったときによくあることです。
ぶつかった衝撃でクリップが無くなってしまう上、クリップがはまっていたところが壊れて、切れてしまうんですね。
これから、この損傷を直して塗装をしていきます。
こちらは、スポイラーを外して開けたところの画像です。
丸くなっている部分が、スポイラーがはまっているところになりますが、そこが歪んでしまっています。
スポイラーがぶつかった衝撃で内部まで圧迫され、歪みができてしまうんですね。
こういったところに気づかないで直そうとしても、形が綺麗に整いません。
見逃したままで修理を進めてしまう会社もありますが、当社佐藤自動車では、しっかりと直していきます。
こちらの画像は、スポイラーの傷を削ったところです。傷を削ったあとで、下地処理剤を塗装していきます。
塗装技術とこだわり
こちらは、塗装するところの画像です。
他の部分に塗装がかからないように、マスキングペーパーでしっかりと養生してから、「足付け」を行います。
「足付け」とは、鉄板に塗料が乗りやすくなるようにする下地作業です。
ツヤがないのは、この段階だからです。
スポイラーの下地処理を行い、ボディカラーの塗装に入っていきます。
フロントドアとリアドアの塗装が終わったところです。
スポイラーの塗装が終わったところです。
佐藤自動車では、「スタンドックス」というメーカーの推奨塗料を使っています。
そのため、ディーラーと遜色ない綺麗な仕上がりになります。
板金塗装完成
ボルボV40の板金塗装が完成しました。
歪みもなくなっています。
段差も、きちんと解消されていますね。
下から覗き込んでも、傷はまったく分かりません。
歪みや凹みも綺麗に直すことができました(^^)/
気になる費用面ですが、今回かかった修理金額は
・工賃 18万8,700円
・材料費 2万8,977円
これらに、消費税がプラスとなります。
交換しなくても大丈夫!プロの助言
今回は、ボルボV40の修理事例をご紹介しました。
ドアが交換になると、それだけで25万円はかかります。
しかし、修理ができれば、3つのパネルまで含めて25万円以下に収めることができます。
安易なパーツの交換はせず、知識と技術を持って、車と向き合う。
佐藤自動車では、このような姿勢で日々修理を行なっています。
このようなところがお客様にお喜びいただき、ご支持いただいているところなのかな、と考えております(^^)
傷や凹みでお悩みの方、費用面でお困りの方は、ぜひ佐藤自動車までご相談くださいね。
お問い合わせをお待ちしております。